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2018.01.19

ライフ

今冬に常設される、 雪上の新体験 〜Banked Slalom〜


ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。
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今回は「Banked Slalom」


ここ数年、雪上をサーフ感覚で滑走する“スノーサーフィン”が、ウィンタースポーツのシーンで大きなムーブメントを形成してきた。それはスノーボードがサーフィンから派生して生まれたルーツにひもづくもので、多くのサーファーを海沿いから雪山へアクセスさせる結果にもなった。
そしてこの冬に話題を集めそうなのがバンクドスラロームである。バンクドスラロームとは、左右にバンクが連なるコースを、誰が最速で滑り降りるのかを競うタイムレース。何よりも魅力的なのは、スノーボードならではのスピード感と、バンクからバンクへ重力を感じながら疾走するフィーリングにある。
イベントであれば、大人も子供も、プロもアマも、スキーヤーもサーファーも関係なく、いちばん速い者が勝者となる明快さがいい。注目は、今シーズン、同コースを常設するスノーリゾートが登場することだ。レースに参戦しなくても好きなだけバンクで遊べる。そんな冬が訪れるのである。
写真は、群馬県・天神平スキー場で開催されるイベント「天神バンクドスラローム」のコース全景。ときにタイトな弧を描くバンクをスピーディにクリアしていく、実は結構テクニカルなコースレイアウトとなる。同コースの常設を視野に入れているのが、群馬県の奥利根スノーパークや新潟県の神立高原スキー場。斜度や幅など造作する斜面の状況でコースのディテールは変わり、リゾートごとに趣が異なるコースとなることも楽しみのひとつだ。
辻村慶広=写真 小山内 隆=文・写真セレクト


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