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2018.01.12

ライフ

「自宅でサウナ」は実現できる⁉︎ メーカー各社に詳しく聞いてみた

風呂とオッサン vol.9
家庭を持つオッサン世代にしてみれば、風呂はひとりになれる数少ない場所。日々の疲れを癒やし、明日への英気を養うためのエナジースポットだ。しかしそのことを意識せず、ただ“気持ちよく”入っているだけの人がほとんどでは? いやいや、風呂の楽しみは深い。身体の調子を整える健康効果、そしてエンタメ溢れる小さな個室。すなわち、探求の余地がある“風呂ンティア”なのだ!
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“サウナー”が憧れる「ホームサウナ」そのお値段は?

自宅サウナ。サウナを愛する者ならば、一度は夢見たことがあるだろう。とはいえ、贅沢品である。本格的な家庭用サウナを販売するメトスによれば、同社で最も低価格な1人用サウナでも130万円から。工事費も30~40万円程度と、おいそれと手が出る代物ではない。やはり、プライベートサウナなどは、金持ちの特権なのだろうか?
「確かに、導入のコストはそれなりにかかります。ただ、一般的なサラリーマン家庭でも設置されるケースは珍しくありませんよ。自宅の大規模リフォームのタイミングなどで、自分へのご褒美として導入される方が多いですね。据え置きタイプならさほど大がかりな工事は必要ありませんし、現場での組み立ては半日程度で終わります。電気代は毎日2時間入浴したとしても月々約1950円程です(※3人用サウナをECO運転で毎日2時間、31日運転した場合。電力会社や契約などにより異なる)」。(メトス広報担当)
確かに、月々2000円弱なら週イチでサウナ施設に通うより安上がりだし、趣味としては車やゴージャスなホームシアターなど、もっとコストがかかるものもある。ものは考えようである。
メトスの家庭用「クリマサウナ」。灼熱したサウナストーンに水を注ぐ「ロウリュ」も楽しめる本格仕様だ。ほかにも、雨粒の10万~2万分の1という超微細なミストを発生させる「ナノミストサウナ」などもある。
「最近では蒸気で体感温度を上げる北欧式のサウナ入浴方法“ロウリュ”を本格的に楽しめたり、省スペースで広々とした室内空間を確保する設計になっていたりと、サウナ施設に導入されている本格的なものとクオリティは変わりません。東京と大阪にホームサウナを展示するショールームもありますので、あらかじめご連絡のうえ、気軽に足を運んでみてください」。(同)
ただ、それはそれとして、ややハードルを下げ、もう少し手軽に「サウナ気分」が味わえるアイテムも紹介しておきたい。
1人用の遠赤外線サウナ「ナチュラルスパ コンパクト」
29万8000円 神戸メディケア
工事不要かつ省スペースでの設置が可能なミニサイズのサウナ。家庭用の100V電源と横85cm×奥行き84cmのスペースがあればリビングや和室など、どこでも使えてしまう。従来のフィンランド式サウナが70~110℃であるのに比べ55~60℃と低温で、長時間ゆったりと入れるのが特徴だ。
 
遠赤外線半身浴サウナ「ハーフスパIF-003」
30万2400円 神戸メディケア
30℃~70℃まで温度調節が可能な、腰かけタイプのハーフスパ。リビングで使えるため、テレビを見たり仕事をしつつの「ながら半身浴」が楽しめる。材質はサウナに適したウエスタンレッドシダーで、高い殺菌力と爽やかな香りが特徴。床部には薬石(トルマリン)が敷かれ、足の指先までポカポカだ。伸縮可能なため、使わない時はコンパクトに収納できるのもうれしい。
 
浴槽に置くだけで蒸気浴が楽しめる「ぼっちてんとサウナ」
3000円 ビビラボ
お湯をはった浴槽にテントを置き、約10分間放置。するとテント内に蒸気が集まり、簡易サウナに。同社の実験では、設置15分後の温度は25.8℃から35℃に、湿度52%から80%に上昇したという。使用後は水洗いし、乾燥させてから折りたたんで収納すれば場所もとらない。
 
サウナっぽい心地良さを自宅で楽しめる各種アイテム。いきなり本格的なホームサウナの導入が難しければ、まずはこのあたりから検討してみてはいかがだろうか?
取材・文/榎並紀行(やじろべえ)
 


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