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2017.12.09

ライフ

自宅風呂が超絶空間に! 国産ラグジュアリー風呂の世界に息を呑む

風呂とオッサン vol.8
家庭を持つオッサン世代にしてみれば、風呂はひとりになれる数少ない場所。日々の疲れを癒やし、明日への英気を養うためのエナジースポットだ。しかしそのことを意識せず、ただ“気持ちよく”入っているだけの人がほとんどでは? いやいや、風呂の楽しみは深い。身体の調子を整える健康効果、そしてエンタメ溢れる小さな個室。すなわち、探求の余地がある“風呂ンティア”なのだ!
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日本人は世界でも稀に見る「お風呂好き」といわれる。それだけに、バスルームや製品のレベルも高く、各メーカーはしのぎを削って、機能・デザインを進化させ続けてきた。見た目・快適性ともに最高峰を極めた「ラグジュアリー風呂」とでもいうべき自宅風呂は、果たしてどんな世界なのだろうか!?

日本屈指の総合電機メーカーが贈る「露天風呂のような自宅の楽園」

My Home Resort 1621サイズ 約326万円(工事費別)/パナソニック 照明と住まいの設備・建材 お客様ご相談センター 0120-878-709
まずは、パナソニックが手掛ける「My Home Resort」。「リゾート地に求めるような豊かな時間を家の中でじっくり味わう」というコンセプトで、風呂空間の演出に力を注いでいる。
特筆すべきは、電機メーカーのアドバンテージを活かし、技術を結集させた4つの機能。「水盤LED照明」「1/fゆらぎ・ナノイー搭載 カビシャット暖房換気乾燥機」「オイルヴェール酸素美泡湯」「シーリングバスオーディオ」だ。
「水盤LED照明」は、天井に設置したLEDスポットライトが月あかりのように湯面を照らし、ゆらぐ水紋が壁や天井にも映ることで幻想的なリラックス空間を演出。また、「1/fゆらぎ・ナノイー搭載 カビシャット暖房換気乾燥機」は、ただ浴室内の空気を換気するだけの換気扇とは一線を画し、人間が心地良いと感じる「そよ風」のような自然のリズムに基づいた1/fゆらぎの風を送風。
さらに、酸素を含んだミクロの泡を発生させる「オイルヴェール酸素美泡湯」は、浸かるだけでミクロの泡とオイルが全身を包み、うるおいをケア。そして、Bluetooth搭載の「シーリングバスオーディオ」は、臨場感のあるサウンドでバスルームがオーディオルームに変身する。
「『My Home Resort』では、自宅にいながらにして『自然の中で入浴している』かのような贅沢が叶います。こうしたお風呂空間を毎日堪能できることこそ、充実した暮らしにつながるはずです」(パナソニック広報担当者)
 

かつてない浴槽が快適さを次のステージへ!「お風呂を愛する国の決定版的バスルーム」

SPAGE PZタイプ・1216サイズ 200万8000円(肩湯、打たせ湯、サイレントジェット、オーバーヘッドシャワーが全て標準搭載)/LIXIL 0120-179-400
続いては、住宅設備機器の最大手・LIXILの「SPAGE(スパージュ)」。「湯を、愉しむ。時を、味わう。」がコンセプトのバスルームは、その名の通りスパのような入り心地を目指している。最大の特長は「アクアフィール[肩湯]」。首から肩にかけて肌をなでるように流れる肩湯で、半身浴でも肩まで浸かっているかのような感覚を味わうことができる。
「システムバスルームの肩湯は、当社オンリーワンの機能です。動脈の集中する首を直接温めることで、身体の血流量を増やし、全身を温めることができます。美容や健康を意識される方におすすめです」(LIXIL広報担当者)
他にも、天井からの打たせ湯「アクアタワー」、ひし形に広がり全身を包み込んでくれるシャワー「オーバーヘッドシャワー」、音もなく肩や腰に心地よい刺激を与えてくれる「サイレントジェット」など、まさに自宅風呂を「スパ化」してくれる機能が満載のシリーズだ。
 

高級ホテル御用達ブランドが贅の限りを尽くした「至福のバスタブ」

最後は、リッツ・カールトンをはじめ、名だたる高級ホテルが採用しているバスタブブランド「JAXSON(ジャクソン)」。35年の歴史を持つ同ブランドは、海外ブランドのような印象を持つ人も多いかも知れないが、実は国内メーカー。古来の風呂文化を継承しつつインテリア性にも優れた浴槽を世界に発信し続けている。
最も印象的なのは、浴槽にたゆたうクリアブルーの湯。これは、純白のアクリルだからこそなせる業だ。ちなみに、アクリル製バスタブの製造はJAXSONが日本のお風呂業界初。また、JAXSONのバスタブは、グラマラスでしなやかなフォルムが目を引く。車好きを公言する創業者の清水秀男氏がデザインを手掛けているとあって、どことなくスポーツカーのような風格を感じさせる。
ヴェートロシリーズ スカラSW Tile : Norma 387万7200円/JAXSON 03-5485-4510
なかでも、ひと際ラグジュアリーなオーラを放っているのが、JAXSON史上最高峰の「ヴェートロ」シリーズ。イタリアの老舗ガラス製モザイクタイルメーカー「BISAZZA(ビザッツァ)」のタイルを使用しており、その輝きは宝石のよう。職人がハンドカットと呼ばれる技法で、曲線にあわせてミリ単位でガラスタイルを加工。4カ月かけて手作りしている。
シプレッソシリーズ ルナ1414 270万円/JAXSON 03-5485-4510
一方、ヴェートロが“華”なら、こちらは“静”。ジャパニーズモダンテイストの「シプレッソシリーズ」は、飛騨高山に分布する樹齢200年以上の木曽檜でアクリル製のバスタブをカバーした浴槽だ。檜の香りと静謐な美しさ、バスタブの入り心地、手入れのしやすさを兼ね備えたハイブリッドな逸品である。檜の繊細なラインを可能にする伝統の職人技と、風呂の進化を融合させた先進的なバスタブといえる。
「デザインだけではなく水面の美しさまで、ディテールにこだわったバスタブは、日本の入浴文化というバックグラウンドがあってこそ誕生しました。毎日過ごす浴室空間だからこそ、ラグジュアリーな装いと入り心地に悦びを感じられるバスタブが、精神的な豊かさをもたらしてくれると思います」(JAXSON広報担当者)
さまざまな機能や洗練されたデザインで、浴室で過ごす時間の心地良さを極めたともいえるラグジュアリー風呂の数々。毎日過ごすリラックススペースだからこそ、洗う&温もる以上の満足感を得たいもの。緻密で洗練された浴槽で、至極のバスライフを堪能あれ!
 
取材・文/末吉陽子(やじろべえ)
 


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