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2017.09.27

あそぶ

自分だけの”小さなオアシス”作り。多肉植物プランテーション入門


インテリア誌に載っている緑あふれるリビングに、ちょっとした憧れを抱く。でも、自分ごとにはならないと、そっとページを閉じていたけど……そろそろやってみてもいいんじゃないか? カッコいいプランテーションは、実はけっこう手軽に作れちゃったりするのだ。

……というわけで訪れたのが、川崎にあるソルソファーム。斜面に広がる一大プランテーションパークで、大小さまざまな植物を扱う。眺めているだけでも楽しい空間だ。
男性が育てやすいものについて尋ねたところ「多肉植物やサボテンは、男性からも人気がありますよ」と、マネージャーの諸岡和恵さん。さらにそれらを寄せ植えすると、自分だけのオリジナルな鉢植えが作れてしまうのだ。
「背の高いもの、その場で広がって育つもの、鉢の縁からこぼれるもの。この3つの要素をバランスよく組み合わせましょう。またフサフサのもの、トゲトゲのもの、ツヤツヤのものなど、質感の違うものを選ぶといいですよ」

そして案内してもらったのが、大小の多肉植物とサボテンがズラリと並ぶ温室。ここから好きなものをバイキングのようにチョイスするのだ。これは楽しい!

諸岡さんのアドバイスを受けて選んだのが、右奥から時計回りに、蓮の花のような「センペルビューム」、小ぶりのサボテン「象牙団扇」、そしてプリプリした葉肉の「セネキオ」、トゲトゲ系のサボテン「武蔵野」、そして茶色で背の高い「カランコエ」。

土は水はけのいい多肉植物専用のもの。普通の培養土では水分を保ちすぎて、根腐れを起こしてしまうのだとか。

またスコップは、先が細くて土をピンポイントに落としやすいものがベスト。果肉の間に詰めやすいのだとか。また大ぶりのピンセットもあると便利。根同士の間の空間を土で埋めるために使う。そして、茶色いモジャモジャはヤシの繊維。プランターの下から土がこぼれ落ちないようにするために敷くものだが、専用のネットなど、水分だけを通せればなんでもOKだ。

こうして寄せ植えスタート。まずはヤシの繊維をプランターの穴に被せ、土をオン。軽石を下に敷いてかさ増しする場合もあるが、今回は鉢植えの背が低いうえ、植物を敷き詰めるため面積にも隙間がないので、多肉植物用の土だけを敷く。

「ある程度、どこに何を置くか決めておくのがポイントです。最初に“顔”を決めましょう。今回はセネキオですね」

盛りすぎたり少なすぎたりすると、植物の高さが揃わなくなるため、ある程度均一に土を敷いたら、根が深いものから順に、高さを合わせながら植物を置いていく。プランターの縁からこぼれさせるものを手前に、奥に行くに従って背の高い植物を配置していくことが、美しいバランスを作るコツ。

土をしっかり入れたつもりでも、根と根の間の空間が残っているものらしい。ピンセットを土の上からブスブスと刺すことで、隙間に土が行き渡る。土が水平になるように、細かい隙間にもスコップで流し込もう。
「根の付いた黒土が見えないように、多肉植物用の土をしっかりかけてあげましょう」

土を盛りながら植物の角度などを微調整し、いよいよ完成! 小ぶりな多肉植物のバランスがちょうどいい鉢植えが出来上がった。日の当たる窓際に何気なく置けば、そこが癒やしの空間になりそうだ。
「寄せ植えした初日はしっかり水をあげましょう。あとはそんなに手は掛かりませんよ。中の土が乾いたのをみつけたら、軽く水やりをするだけでOKです」
自分で寄せ植えしたものなら愛着もひとしお。ズボラな人であったとしても、きっと枯らさず、インテリアグリーンとしての本懐をまっとうさせてあげられそうだ。オーシャンズでは、こんなオシャレな寄せ植えを楽しく学んで作れるイベントを、10月28日(土)にソルソファームで実施予定。論より実践なので、気になる人はぜひチェックしてほしい。
自宅のちょっとしたスペースを利用して、長〜く楽しめる趣味。あらためて考えてみると、プランテーションはオッサンにピッタリな趣味といえそうだ!
【店舗情報】
ソルソファーム
住所:神奈川県川崎市宮前区野川3414
電話番号:044-740-3770
営業:10:00~17:00(土日祝日のみ営業)
http://solsofarm.com
撮影=林 和也
※募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
【募集概要】
日時:10月28日(土)
①午前の部 10:30〜12:30
②午後の部 14:30〜16:30
場所:SOLSO FARM
〒216-0001 神奈川県川崎市宮前区野川3414
TEL : 044-740-3770
http://solsofarm.com/
※直接会場までお越しください
定員:計24名前後(午前の部/午後の部の入れ替え制)
参加費
・雑誌OCEANS定期購読者:無料
・一般読者:3000円
*雑誌OCEANS定期購読者の方は、お連れ様1名まで無料です。
*当日会場にて現金でのお支払いとなります。必ずご用意ください。
締め切り:2017年10月6日(金)
*当選者の発表は、メールの発送をもって代えさせていただきます。


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