Running Up-date Vol.87
2021.09.11
LEISURE

スタイリッシュなランニングを支える、海外限定ニューバランスと魔法のインソール選び

加藤芳宏
「Running Up-Date」とは……

アートディレクターとして、広告関係のデザインを手掛ける加藤芳宏さん。

前編でもお伝えしたとおり、ランニングとその周辺のカルチャーに刺激され、日々マイペースで走るというアクティビティに向き合っている。

ランニングブランドとしてのニューバランスが格好良い

「ギア選びもランニングの面白さのひとつ」。

というわけで、さすがはアートディレクター。スタイリッシュなランニングスタイルである。

加藤芳宏
シューズ、ソックスはニューバランスで、トップスとベストもニューバランス。タイツはディストリクト ヴィジョン。時計はガーミンで、キャップは友人とオリジナルで作っているikism(@ikism_rc)のもの。黒系のウェアが好み。

全身ブラックでスタイリングし、挿し色として赤を使って軽やかさの出すのがポイント。なかでもニューバランスの白いシューズが目を引く。

「もともとニューバランスが好きで、900番台や1000番台のシューズは普段からカジュアルスニーカーとして愛用していました。快適ですしね。

その認識をいい意味で裏切られたのが、前回お話ししたニューヨーク出張。自分がお洒落スニーカーだと捉えていたそのニューバランスで、ブルックリンハーフを走っている人が何人もいたんです。『そうか、ランニングブランドなんだよな』と改めて気付かされました」。

ランニングブランドとしての側面を、身をもって体感して以来、シューズやウェアはニューバランスがファーストチョイスだ。

加藤芳宏

普段履きもしているのはニューバランスの「フューエルセル プリズム v2」。ほかに、足裏感覚を研ぎ澄ますべく、素足感覚に近い接地感が特徴の「ハンゾー」と履き分けている。

「フューエルセル プリズムは、最近のトレンドである反発弾性の高いシューズです。この手のモデルはミッドソールが柔らかく沈みこむので、フォームが定まってないランナーには着地時にブレが生じるリスクがありますよね。

それをカバーするため、土踏まずのあたりにひと回り硬いフォームが組み合わせられているのが特徴。

着地したときに内側に倒れ込みにくく、そこが自分には合っている気がしますね。日頃のジョグでは、できるだけケガや故障を避けたいですから、シューズの安定感は重視しています」。

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知る人ぞ知るニューバランスのアパレルラインにも注目

反発弾性の高いシューズを履くようになって、ソックス選びの目線も変わってきたという。

「厚手のソックスはめっきり手に取らなくなりました。なんだか反発しないような気がしちゃうので、薄手のタイプを履いています。

今日履いているのはニューヨークシティマラソンの記念アイテムで、海外のニューバランスが作っているモデルがベースになっているもの。

しっかりコンプレッションが効いていて、薄手なのに強度も高いので、海外に行ったときにまとめ買いしています」。

Tシャツも同じくニューバランスで、Qスピードというアパレルラインのコレクション。

加藤芳宏

「最近、このラインのウェアが気にいってます。デザインが良いアイテムが揃っていて、ハイテク素材なんだけど、ライフスタイルウェアとしてもシームレスに着回せるものが多いんですよ。

ベストも同じQスピードのライン。コミューター的な感覚のランニングギアで、都心部を走るときにコーディネイトすると、しっくりきます」。

加藤芳宏
Tシャツにはギリギリ目視できるくらいのホールが空いていて、通気性は群を抜く。でも着ていればほとんど目立たない。
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ハーフタイツとインソールで快適ランを追求

ニューバランス以外に注目しているのが、米国生まれのブランド、ディストリクト ヴィジョンだ。

スポーツサングラスからスタートしたブランドだが、そこから派生したスタイリッシュなスポーツアパレルも展開している。

加藤芳宏

「しばらく前から、こういったハーフタイツが走るときの定番スタイルになっています。普通のショーツをはいていたときは、どうしても揺れが気になって、スマートフォンを入れる位置が定まりませんでした。かといって、ウエストベルトだと洗濯物がひとつ増えてしまう。

試行錯誤の末、この手のタイツの横に設けられたサイドポケットがいちばん揺れなかったんですよね。

ディストリクト ヴィジョンのタイツはニューヨークシティマラソンに参加したときに見つけたものですが、ポケットがかなり高めに配置されていて、それが自分にとってのベストポジションだったんです」。

もともと服が好き、ファッションが好き。だからこそ、ディストリクト ヴィジョンをはじめ、世界で盛り上がっているインディーズ系ランニングブランドのリサーチが、今、面白いのだそう。

最後にもうひとつ、見えない部分にもこだわりが。シューズの機能をアップデートさせる、インソールだ。

加藤芳宏
左はニューバランスの別売りインソールで、なんとアブゾーブを搭載。アーチサポートは緩めで、滑りにくい素材感がウリ。右は日本のメーカーが作っているバネインソール。データを取っているチームも日本人のため、日本人の足にフィットする。

「とにかく膝が痛くなって走れなくなることがストレスなので、シューズも安定感重視で選んでいるとお話ししましたが、実はインソールもシューズの特性に合わせて入れ替えています」。

学生時代にアルペンスキーをしていた加藤さん。スキーでは、靴をその人の足に合わせて削ったり、カスタムインソールを入れるなどしてジャストフィットを追求するのは半ば当たり前。

その経験から、ランニングシューズでもインソールを入れ替えて、アーチサポートの恩恵を受けることは、加藤さんにとって、ごく自然なことなのだ。

「そのときのコンディションや靴との相性を考えて、もともと入っているインソールと入れ替えています。サポート性や衝撃吸収性が高まるので、ケガや故障のリスクが減り、疲労度にも違いが出ますね」。

どうしても履きたい、でも機能的には少し足りない……そんなシューズがあったとき、インソールを入れ替えるという手段を検討してみてはいかがだろう。

気持ち良く駆け抜けるためには、機能とデザイン、どっちも大事なのだから。

加藤芳宏

RUNNER’S FILE 43
氏名:加藤芳宏 
年齢:40歳(1980年生まれ)
仕事:アートディレクター
走る頻度:週2日(1回につき、5~10kmほど)
記録:フルマラソン4時間14分47秒(ニューヨークシティマラソン 2018)

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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# ニューバランス# ランニング# 加藤芳宏
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