Running Up-date Vol.83
2021.08.28
LEISURE

シューズは「ナイキ・アルファフライが最強」トライアスリートのオタクなギア選び

梅田祐輝
「Running Up-Date」とは……

異なる3種目をこなすトライアスリートには、ギアに対しても好奇心旺盛&柔軟な発想の持ち主が多い。

トライアスロンのプレイングコーチとして活躍する梅田祐輝さんも、ニューアイテムを柔らかいアタマでトライしまくっているギアオタクのひとりだ。

 

左右違うモデルで履き比べて納得。「アルファフライが最強だ」

2020年のトライアスロン日本選手権で9位に入るほどのトップアスリートである梅田さん。高校までは競泳の選手だったが、意外にも現在の得意種目はランニング。

梅田祐輝
タンクトップ、タイツ、ソックスすべてセイスカイ。シューズはナイキで、腕時計はガーミン、サングラスはワンハンドレッドのもの。キャップはなんとユニクロだ。

コーチとして、多くのランナーの走りの改善と向き合ううちに、自分の走りにも変化が現れ、絶対的なトレーニング量が落ちているにも関わらずパフォーマンスが上がっている梅田さん。

前回もお話ししましたが、ランニングに関しては“乗り込み”がホントに大事。接地時にうまく体重を乗せないと反発リターンのエネルギーを活用しきれません。正しいフォームを作ることが重要になるのですが……」。

そこでひと役買ったのが、ナイキのヴェイパーフライをはじめとする厚底系モデルだ。

梅田祐輝
トレーニング用としてはヴェイパーフライ 4% フライニットを愛用。

「よく弾む厚底ソールにカーボンプレートを組み合わせたヴェイパーフライの登場以降、それまでは他ブランドを履いていたのですが、完全にナイキ派へと鞍替えしました。

このシューズのポテンシャルを活かそうと思ったら、上手く乗り込まないと前に反発してくれないんですよね。だけど履きこなせたときのパフォーマンスアップには確かなものがあります」。

先入観を持たず、何でもまず試してみるのがトライアスリートという“人種”。梅田さん自身も最初は懐疑的だった厚底シューズを、片足ずつ違うモデルを履いて感触を確かめるなど試し尽くし、メリットの大きさを実感。しかもナイキのトップモデルが最高、との結論に達した。

「日本選手権で結果を出したときは、現行トップモデルのアルファフライを履きました。レース前にヴェイパーとアルファとを履き比べたりもしたのですが、明らかにアルファフライのほうがストライドが伸びたんですよね。マラソンランナーの着用率の高さも納得です」。

なるほどと足元に目を向けると、シューズを履くスピードが驚くほど速い。

梅田祐輝

「あ、実はヒモを付け替えているんですよ。イージーレースというアイテムで、ヒモ自体がエラスティック素材になっていてアッパーと一緒に伸びるんです。トライアスリートにとっては定番的なアイテムかもしれません」。

レースではバイクからランに素早くトランジションする必要があるので、これならいちいち靴ヒモをほどいたり結んだりしなくても履ける。こういった時短カスタマイズはタイムにも直結するのだ。

「いざ走りだすときに玄関でモタつくことがないので、気軽に出かけられるというメリットもあります」。

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トライアスリートを中心に支持を集める「セイスカイ」

ウェアで注目しているのはセイスカイだ。

デンマーク発のパフォーマンスアパレルの新進ブランドで、日本ではトライアスリートを中心にファンを増やしている。

梅田祐輝

「色柄に遊びがあるのと、ウェアのどこかにコーポレートポリシーを表すパワーワードがプリントされていたりするのとで、着るとテンションがアガります。

日本に本格上陸したのは一昨年ほど前のことだと記憶していますが、シンプルにカッコよく、今までのウェアにはないデザインですぐハマりました」。

知名度のない新進ブランドに対しても、フラットな目線でセレクトできる。これもトライアスリートならではのマインドだろう。

梅田祐輝

「自分好みのハイソックスがあったり、タイツを展開している点も好き。これもまたトライアスリートならではかもしれませんが、タイツスタイルが好きで、真冬でもロングタイツ1枚で走ります」。

梅田祐輝

マイ定番となっている黒のキャップは、スポーツブランドのアイテムでなはなく、ユニクロのもの。

「とくにパフォーマンス的に優れているわけではありませんが(笑)、シンプルなデザインとソフトな素材感から気兼ねなく洗濯できるのでしょっちゅうリピートしています。手に入りやすいのもポイントですね」。

と、こだわりの強さと柔軟さが同居しているのが梅田さんらしい。

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必要十分を知れば、ギア選びはもっと楽しくなる

サングラスはモトクロス競技用としてスタートし、ヨーロッパのサイクルロードレースシーンでシェアを拡大しているワンハンドレッドだ。

梅田祐輝

「バイクもこのサングラスでトレーニングします。顔に沿ったカーブの大きなレンズで、視界が広いのと空気抵抗を感じさせません。このあたりも、生粋のマラソンランナーとは違うセレクトかもしれません」。

梅田祐輝

時計はガーミンのフォアアスリート745。

「マルチスポーツモードといって、スイムからバイクと続けてアクティビティログを取れるのが便利です。トップモデルの945よりも数万円安く、機能的に必要十分なのでこちらを選んでいます」。

ギアオタクではあるが、ハイエンドかどうか、最新モデルかどうかには頓着していない。自分にとって必要なモノがはっきりしているからだろう。

梅田祐輝
「not made for walkingというプリントも、いちいち上手いんですよ」。シンプルだがグッとくるフレーズにモチベートされまくり。

クライアントの動作解析などで使用する商売道具のゴープロも、あえて数世代前のモデルを使用しているそう。

「ヒーロー7を使い続けている理由は、決してケチっているわけでなく(笑)、最新モデルと比べてもこれがいちばんコンパクトだから。

これ以降は少しづづサイズアップしているので、並走して撮影するときの取り回しを考えると、自分にとってはこのバージョンがベストなんです」。

トライアスリートは好奇心が強いタチなので、と笑う梅田さんの、ことほどまでにフラットなギア選びの目線、ぜひともご参考あれ!

梅田祐輝

RUNNER’S FILE 42
氏名:梅田祐輝 
年齢:36歳(1985年生まれ)
仕事:トライアスロン プレイングコーチ
走る頻度:週5回、(1回につき1~1.5時間ほど)
記録: 5000m 14分51秒

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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# トライアスロン# ランニング# 梅田祐輝
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