ニューなのにヴィンテージ?その名前からしてひとクセある雰囲気を漂わせ、SNS上で世界中のFUNゴルファーたちをザワつかせているブランド兼ショップがある。
それが、「ニューヴィンテージゴルフ(以下、NVG)」だ。
「英語圏の人からすると、この名前は“いったい何?”と感じるようです(笑)。でも、モノを見れば誰もが“いいね”と反応してくれます」。ただ僕は英語が苦手なのですが、とディレクターの西脇哲さんは笑う。
「今、日本でもアメリカでも空前のゴルフブームが来ていると感じていて。僕は立ち上げからビームス ゴルフに関わってきましたが、もともとは古着が大好きな人間。もはや変人の域です(笑)。
5、6年前からゴルフ関連の古着が出回り始めたので、何となく買い集めていたんです。そんなアイテムが溜まりに溜まったので、披露できる場をつくりたいなと」。
NVGの商品構成はふたつのカテゴリーに分かれている。古着にインスパイアされた「オリジナルアイテム」と、独自の視点で集められた「ヴィンテージアイテム」だ。
「ヴィンテージのほうは服はもちろん、ゴルフバッグからフィギュアまでオールジャンル。現在はオンラインストアのみでの販売ですが、ありがたいことに掲載するとすぐに売れてしまうような状況なんです」。
去る7月、大阪のショップ「クラブハウス」でポップアップストアを開催。
西脇さんは当初、古着好きや、40代の人が懐かしく思って来店してくれるのではないかと予想した。だが蓋を開けてみれば若い人たちの反応が良かった。
ゴルフ未経験の20代がラルフ ローレンのヴィンテージブルゾンを購入する。30代のFUNゴルファーがマックレガーのゴルフバッグを「他人と絶対かぶらないから」と即決して買っていく。
「若い人のポジティブな反応にとても驚きましたし、本当にうれしかった。もともと“ゴルフ界に古着ブームを巻き起こしてやろう!”なんて野心があるわけもなかったのですが(笑)、こうなると俄然盛り上がってきて。
FUNな気持ちにさせるヴィンテージものを、どんどん提案していきたいですね」。
ニューヴィンテージゴルフ以前よりインスタグラム(
@new_vintage_golf)は開設されていたが、2021年6月より正式ローンチ。
HPでは商品販売やコーディネイト提案などを通じて「ゴルフがあるライフスタイル」を発信。
川西章紀=写真 加瀬友重=文