これがあれば、もう海でのサーフィンは必要ない。そういう人が出てくるかもしれない。サーフィンという“波に乗る”行為を存分に味わえる極上波が順番でまわってくるのだから。
それは韓国のソウル近郊にオープンした「始興ウェーブパーク」のこと。世界最大規模の人工サーフィン施設で、1時間に最大1000本ものグッドウェーブを作り出す。
しかも初心者向けの「ベイエリア」と上級者が楽しめる「リーフエリア」があり、レベルに応じた波を順番にキャッチできるのだ。大自然の海に比べ、より安心・安全な環境であるためデビューの場には格好であり、良い波との出会いが保証されて経験者も満足できる。
そんな条件を日常的に揃えた海はないに等しい。スポーティに、またレジャー感覚でサーフィンを楽しむうえでは比類なき環境なのである。
さらに2023年までにはホテルなど多彩な施設を造設予定。滞在前後にはソウルでの観光も楽しめ、家族旅行にも打ってつけなのである。
memo「始興ウェーブパーク」は一大テーマパーク「タートル・アイランド」の目玉施設としてオープン。上の写真のように、施設左側の「リーフエリア」から波が現れ、サーファーは右の方向へライドしていく。
そして施設の右側が「ベイエリア」。水深が浅く、波も穏やかでビギナーに優しい環境になっている。このほか2021年にはキッズ用のプール、滑り台などのアトラクションが浮かぶレクリエーションプールといった施設のオープンも予定されている。
小山内 隆=編集・文