Running Up-date Vol.45
2020.11.07
LEISURE

スポーツ専用マスクからソックスまで。アパレルPRがこだわるランニング小物

川崎匠

「Running Up-Date」とは……

ユナイテッドアローズにて、スポーツ×ライフスタイルの先鞭をつけた「アンルート」の立ち上げに参画し、現在は「コーエン」にてPRを務める川崎 匠さん。

「走るときのスタイリングがいい感じに決まると、モチベーションも上がるんです」。

多くのギアを見聞きしてきたからこその、今のこだわりを聞いてみよう。

コーディネイトが決まればモチベーションもアガる

アラフォーの『スラムダンク』世代を自認する川崎さん。学生時代、バスケットボールに打ち込んでいたことは前編でも触れたとおり。

「当時はエア ジョーダンをはじめNBAのスタープレーヤーはみんなナイキを履いていました。その影響もあって完全にナイキ派なんです」。

川崎匠
シューズ、キャップ、トラックジャケット、ショーツと、ナイキを愛用。

「今日履いているのは2016年ごろにリリースされたエア ズーム ペガサス33。ニューヨーク・ブルックリンのアーティスト集団、ロースターとのコラボレーションで、アッパーデザインが彼らのドローイングアートになっているんですよ。このデザインに惹かれて購入しておいたものを、少し前におろして愛用しています。

それと、ナイキの数あるミッドソール素材のなかでもズームエアのソールがいいんです。ナイキらしい反発があるので。他ブランドではホカ オネオネなども所有していますが、ミッドソール素材はクッションよりも反発があるほうが好き。だからシューズはほとんどナイキですね」。

川崎匠

ウェアも基本的にナイキをチョイスしている。走り始めた頃はスポーティかつ派手なネオンカラーのアイテムが多かったが、服好きとしてスタイリングにこだわるうちに、自然とダークトーンのアイテムが中心になっていった。

「それと同時に、ポケットが充実しているかどうかなど、使い勝手にも目が向くようになりました。カギやスマートフォンはもちろん、ランニングのついでにスーパーで買い物をして帰ることもあるので、エコバッグを入れたり。

これもナイキのジャケットですが、ポケットのディテールがミリタリージャケットライクで気に入っています。衿元にフードが収められているのですっきりとしたスタイルで着用できますし、立ち衿になって首元がしっかり防寒できる。スポーツミックスとして普段のコーディネイトでも着回しますよ。

ポケットが充実しているから、ちょっとしたバッグ代わりにも。コートのインに着れば上腕部のロゴもうまく隠れてくれます」。

普段着として着回すことも考えると、やはりダークトーンのアイテムが多くなるのだそう。ちなみにこのジャケットを羽織るときはフロントジップを上まで閉めるのが川崎さん流。ストリートファッション的な目線も込みでスタイリングしているからだ。

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スポーツ専用のハイエンドマスクを発見

アンルート時代にたくさんのランニングアイテムを扱っていた見識を発揮し、小物選びではより専門性の高いブランドのものをピックアップすることも多い。

例えば、この春からはエチケットとしてもマスクを着用して走っているが、愛用しているのは「ナルーマスク」というブランドだ。

川崎匠

「花粉や大気中のホコリを除去するフィルターが内蔵された高機能マスクで、元々はサイクリストの間で広まったアイテムだそうです。知り合いのスタイリストさんが着用していて、これはランニングにもいいだろうと真似してみたところ大正解。

編み地の素材で通気性がよく、熱を逃がしつつも口周辺は花粉などをシャットアウトする密度になっています。肌面側は甘めの撚りでソフトフィットします」。

川崎匠
愛用しているのは「F5S」というアウトドアスポーツモデル。

「一方で、ノーズ部は立体的なクリップが設けられており、走っていてもズレません。首の後ろまでぐるりと一周するゲイター状の構造もいい。イヤーループ部分だけにテンションが集中せず、長時間着用していても痛みが出ないんです。3000円強と決して安価ではありませんが、今では手放せない存在になっています」。

このご時世下で開発されたものではなく、以前からその筋では愛用されていた、確たる機能を備えたスポーツマスクなのだ。

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アンルート時代に出合ったランニングを楽しくするアイテム

ソックスはCEP(シーイーピー)というドイツ発のスポーツソックスを愛用。段階的に着圧を変化させているコンプレッションソックスで、医療分野で培ったテクノロジーを活かし、ドイツ国内の自社工場にて製造されている。

川崎匠

「アンルートの店頭に立っていたときに、CEPを扱う日本の輸入代理店の方から説明を受けたのがきっかけです。“この『ランソックス2.0』は定価5000円以上とかなり高価なアイテムですが、5年間はいても破れないので、1年あたり1000円と考えればむしろオトクなんですよ”と。

本当に? と半信半疑で使い始めたのですが、そのときからもう5年以上年履き続けています。つまり、めちゃくちゃいい(笑)。このソックスで走ると、同じ5kmでもいつもよりラクに感じられます。カラフルなモデルが人気のブランドですが、ここはブラックで」。

川崎匠

サングラスはアーティクルワンというアメリカブランドのもの。

「ランニング用ではありませんが、ノーズパッドの部分がグニャッとできる可変フィットのモデルで、こらならランニングでも使えるかなと購入しました。ミラーレンズなのですが、ギンギラの濃いミラーではないところも気に入っています」。

川崎匠
アンルートが作ったオリジナルTシャツの1stモデル。

アンルートのTシャツもよく着用するとか。今日もインはこれ。

「手前味噌になりますが、街着とスポーツウェアの中間的なアイテムで、ランニングの楽しさというか、ライフスタイルのなかにランニングを取り入れるきっかけを作ってくれたTシャツです。

普段使いしやすい生地感ながら速乾素材で、パターンもスポーティ。ショップは閉じてしまいましたが、ブランドは継続しているので、オリジナルTシャツは定期的に買い足しています」。

「現在の状勢が落ち着いたら、グループランで集まって、銭湯からの居酒屋という定番コースで仲間とあーだこーだ喋りたい」という川崎さん。

一人で走っている今は、ギアにこだわってコーディネイトすることもモチベーション維持の秘訣になっている。気負わず、もちろんマラソン大会のありなしにも左右されず、前向きにランを楽しむ姿勢に共感大だ。

「走らない時間が増えてくると、かえって気持ち悪くなるんです。こうして習慣化できていることが、自分なりの継続のキーポイントになっているのかもしれません」。

川崎匠

RUNNER’S FILE 21
氏名:川崎 匠 
年齢:38歳(1982年生まれ)
仕事:コーエン メンズPR
走る頻度:週3~4日、5km弱
記録:レースへの参加経験なし

「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

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礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# コーエン# ランニング# 川崎 匠
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