2020.11.03
LEISURE

街でもレジャーでも楽しめる! ビギナー向けマウンテンバイク3選

「自転車ライフ 2.0」とは…… 

1980年代の自転車シーンを牽引したのは紛れもなくMTB(マウンテンバイク)だ。オフロードレースでの走りは力強く、障害物を飛び越えるその姿はクール。余波は街へ波及し、すぐにシーンの最先端となった。そして今もまた――。

話を聞いたのは…
大澤知秦さん
ワイズロード屈指の自転車愛を持つ男。現在乗っている愛機は、ロードバイクが『オルベア』のオルカ、グラベルロードバイクが『ボムトラック』のフック2。

 

特徴は? 魅力は? 今、なぜMTB?

マウンテンバイクは、その名のとおり、山を駆け回れるように設計された自転車である。車でいうところのRV車といえばイメージしやすいだろうか。

タイヤは悪路にも耐えられる“ブロック”と呼ばれる凹凸を実装。車体とホイールをつなぐフォーク部分には地面からの衝撃を吸収する“サスペンション”を内蔵している。

一見、オーバースペックに見えがちだが、これがまたタウンユースにも効果を発揮するらしい。大澤さんは言う。

「ロードバイクやクロスバイクのタイヤは細いので、ちょっとした歩道の段差や車道の凸凹もやや不安になりますが、マウンテンバイクだとタイヤが太く、サスペンションも効くのでまったく気にせず走れます。安定的にバリバリ楽しく走りたいのであれば、もしかしたら街乗りにいちばん適している自転車かもしれません」。

今やタウンユースとしても浸透しつつあるMTB。そのきっかけがタイヤサイズの変更だとか。

「以前は、タイヤの外径は大半が26インチでしたが、最近は27.5インチや29インチが主流です。かなり乗りやすくなったと思います。通勤用だけでなく、アクティブに動きたい人も増えてきているので、そういった方々にもMTBは選ばれています」。

というのも最近、MTBを楽しめるコースや施設が増えているのだという。

「昔は山間に作られた専用のオフロードコースへ行かなければ楽しめませんでした。しかし、今は東京などでもMTBを楽しめるコースが作られています。起伏やスラローム、ジャンプ台もあるので、週末、車に自転車を積んで、アクティブに楽しみたい方にはおすすめですね」。

さらにここ数年、キャンプ場で自転車を楽しむ大人も増えているという。砂利道もものともしないそのスペックは、アクティブ派の俺たちにとって最高の乗り物になりうる。街でもレジャー使える現代のMTB、これを買っておけばまず間違いない!というモデルを3つ、厳選してリコメンド。

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アメリカの名門はMTBもスゴい!
「トレック」のマーリン7

8万4000円/トレック(ワイズロード 新宿本館 03-3350-1288)

まず紹介するのは、クロスバイク編でも登場したアメリカの自転車メーカー「トレック」の一台。トレックは世界中の自転車乗りから厚い信頼を寄せられるトップメーカーのひとつだ。

ツール・ド・フランス7連覇の偉業を達成したランス・アームストロング(のちにドーピングにより剥奪)、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャと、三大グランツールを制覇したアルベルト・コンタドールへ車体を提供したという事実からも、その実力は推して知るべしだろう。

そしてやはり、彼らが作るMTBの性能もかなりのものだ。

「エントリーモデルとしては、7〜8万円ぐらいのモデルがいいかと思います。それも踏まえると、通勤でも活躍してくれるトレックのマーリン7はバランスがいいのではないでしょうか」。

マーリン7はMTBの入門機だが、パーツやブレーキにはシマノを採用するなど、レースにも出場できるほどのスペックを保持。これがまたすこぶる人気で、各店で毎年売り切れ続出だとか。次の入荷予定は来年というから、気になった人は即購入をおすすめする。

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業界の異端児の自信作!
「キャノンデール」のトレイル6

6万1000円/キャノンデール(ワイズロード 新宿本館 03-3350-1288)

1971年にアメリカのコネチカット州で創業した「キャノンデール」。同社の自転車に対するストイックな姿勢はすでにクロスバイク編でも触れた通り。

革新的なアプローチと技術は世界でも指折りで、自社パーツの製作に勤しむ姿は、まさに自転車業界の異端児と呼ぶにふさわしい。

「キャノンデールの入門機としてすすめたいのは、トレイルシリーズです。こちらも値段としてはお手頃ですが、ロックアウト機能(サスペンションの動きを制御する機能)が付いたフォークなど、実績と信頼のあるパーツを標準装備しています」。

長年培ってきた技術がたっぷりと詰め込まれたアルミフレームは、軽量ながらも優れた剛性を発揮。緩やかなヘッドアングルは、安心のコントロール性を保ち、自在なハンドリングで活き活きとした乗り心地を体感できる。

自転車作りにおける同社の気概や情熱を、こちらのエントリーモデルからもヒシヒシと感じられるはずだ。

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新興だが実力は折り紙付き
「BMC」のチーム エリート03

16万円/BMC(ワイズロード 新宿本館 03-3350-1288)

トリを飾るのは、スイスが誇るワールドクラスの自転車メーカー「BMC」の一台。

アメリカ人のボブ・ビゲローが英国の自転車メーカー「ラレー」の代理店として卸売販売をスタートしたのがブランドの始まりで、’94年には自社で製造を開始。確かにヨーロッパの老舗自転車メーカーと比べれば自転車作りをスタートさせてまだ日は浅い。

しかし、自転車業界初となるカーボンナノチューブの採用や、フレームの上下でカーボンとアルミ使い分ける画期的デザインを生み出すなど、“スタイル、パッション、プレシジョン”の理念に則った革新的アイデアで一目置かれる存在に急成長した。

2011年のツール・ド・フランスで優勝したカデル・エヴァンスが乗っていたのも、BMCのロードバイクである。

このマウンテンバイクにも、自転車レースの本場、ヨーロッパで磨かれた技術はふんだんに落とし込まれている。

ハイドロフォームという加工法によりフレーム剛性を高めているので、本格的なオフロード走行も可能。一般的なMTBと比較すると軽いので、日常使いにももってこい。何よりこの鮮やかな色彩は、個性をアピールするのに打ってつけだ。

「機能性を言えば、どのメーカーも非常にレベルが高く横一線といった印象。基本的には誰もが満足していただけると思います。ですので、この個性的な一台のように、好きなデザインや配色で気軽に選ぶのも手ですね」。

「Y’s Road(ワイズロード)新宿本館」

全国各地に支店を持つ日本屈指の自転車の“総合デパート”。世界各国のロード、クロス、MTB、さらには折りたたみ型からスポーツ電動アシスト車まで、あらゆる自転車をラインナップ。店内にはパドックも設置し、自転車のトラブルにも即座に対応。メンテナンスや、事故&盗難に関するサポート、YouTubeのHow to動画などなど、手厚いサービスも信頼を得るポイントだ。

 

住所:東京都新宿区新宿2-19-1 BYGSビル B1F
電話番号:03-3350-1288
www.ysroad.net

MTBの持つタフネスは、ビンの破片や小石、車道と歩道の段差など、細々した障害の多い都市部でも大いに役立つ。しかも休日はレジャーにも使えるとなれば……もう一気に大本命に躍り出たでしょ?

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「自転車ライフ 2.0」とは……
環境や体型の変化だったり、身近な先輩の姿に憧れたり。ハマった理由は皆異れど、自転車にかける想いは誰もが強く、深い。自分好みへと仕様を変えた相棒と日々暮らす、同世代の自転車ライフをパパラッチ。
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菊地 亮=取材・文

# BMC# MTB# キャノンデール# チームエリート03# トレイル6# トレック# マーリン7# マウンテンバイク# 自転車
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