自転車ライフ 2.0 Vol.27
2020.11.01
LEISURE

知ってた? 自転車の新トレンド「グラベルロード」。ビギナー向け3台

「自転車ライフ 2.0」とは…… 

俗にいう“ママチャリ”から、クロスバイク、シクロクロス、MTB、電動自転車……と、自転車の種類を挙げればキリがないが、ここ2〜3年で急速に台頭した新興勢力がグラベルロードバイクである。

自転車のプロも、「まさに自転車の楽しさを体現したようなモデル」とゴリ推しするグラベルロードバイクとは、いったい!?

お話を聞いたのは…
大澤知秦さん
ワイズロード屈指の自転車愛を持つ男。現在乗っている愛機は、ロードバイクが『オルベア』のオルカ、グラベルロードバイクが『ボムトラック』のフック2。

 

“グラベルロード”とはなんぞや?

自転車の名門ワイズロードで専用コーナーを作っていることからも、注目度の高まりはヒシヒシと伝わってくる。

グラベルロードとは、近年、確立されてきた自転車のジャンルで、海外ではすでに浸透し、多くの人に親しまれている。

「簡単に言えば、“見た目はロードバイクに近いけどオフロードも走れますよ”という自転車です。シクロクロスもよく知られていますが、それはどちらかといえばレース車といった位置付け。

グラベルロードは、キャリアやフェンダーが付いた車体に荷物を積み、旅やキャンプもできる、より多様性を備えた自転車です」。

“グラベル(=砂利などの意)”の言葉が表すように、未舗装の道路や草むらも苦にせず走破。ロードバイクやシクロクロスよりもハンドルの位置を高めに、タイヤの太さを厚めに設計されている。

スピードもそこそこに走りの安定性は抜群、乗りやすいのが何よりうれしい。通勤はもちろん、休日にはキャンプのお供としても楽しめるシロモノで、近年、各社がグラベルロードにチカラを入れているという。

とはいえ「ママチャリ以来、自転車はご無沙汰」な人たちにはポカ〜ンってなもんだろう。でも、これをスルーするなんてもったいないので、初心者にもオススメのモデルを3つ紹介してもらったゾ。

 

①世界基準の挑戦を続ける日本のパイオニア

9万8000円/フジ(ワイズロード 新宿クロスバイク館 03-5312-1485)

「グラベルロードでも、これは買いやすいと思います」と最初にご紹介頂いたのが「フジ」。

今でこそ海外資本となっているフジだが、そのルーツは日本。米国商品の輸入モノをベースとした小売店からスタートし、1906年には英国の自転車も輸入。1930年代には自社製作の自転車をリリースするなど、国内自転車カルチャーを牽引した、まさにパイオニアである。

「フレームが“クロモリ”(鉄)なので、耐久性が高い。あと振動吸収にも優れているので、乗り心地がいいんですね。ロングライドには最適だと思います。その分、やや重量は重くなってしまうんですけど、積載性や耐久性を重視される方には打ってつけです」。

代表的モデルとして挙がるのが、この「フェザー CX+」だ。見た目にも美しいシャープなフレームをベースに、シマノパーツやブロックタイヤを標準装備。高品質なクロモリフレームでしなやかな乗り心地を実現した。もちろん、シリアスシーンにも耐えうる屈強さは非常に頼もしい。

街乗りのみならず、ゆくゆくはツーリングやバイクパッキングをお考えなら迷わず買い、な銘柄である。

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②アメリカが誇るグラベルロードの代表格

9万9800円/ジェイミス(ワイズロード 新宿クロスバイク館 03-5312-1485)

自転車に荷物を積みながら旅をする。アメリカでは珍しい光景ではなく、ひとつのカルチャーとして根付いている。それを支えているのが「ジェイミス」だ。

1979年に設立され、’88年にロードバイクの製作を開始。堅実なモノづくりはアメリカ国内で高く評価され、数々の賞を受賞。なかでもこのレネゲードシリーズは、大澤さんも太鼓判を押す。

「ブランドの代表的シリーズで、36mmの肉厚タイヤは、河川敷や街中の悪路にも柔軟に対応してくれます。天候に左右されないディスクブレーキに加え、キャリアやラックを取り付けられるダボも最初から装備。変速機はロードバイク用なので、スピードもそこそこ出ますよ」。

とりわけ、アルミタイプの「レネゲードA1」は乗りなれていない人でもイージーに操れるという。

「オフロード走行が可能なのに重量は10.8㎏とロードバイク並の軽さを誇ります。しかもフレームサイズごとに3種類のフレームパイプを使い分けているので、どの身長の人でも快適な乗り心地を感じることができます。ハンドルも幅広に設定されているので操作しやすいですね」。

操作性と堅牢性。いいとこ取りな一台は、新たな自転車ライフの充実にひと役買ってくれそうだ。

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③日本の雄もグラベルロードをリリース!

10万5000円/ネスト(ワイズロード 新宿クロスバイク館 03-5312-1485)

「日本のメーカーは、やはり日本人の体型にあった自転車を作るので、海外のメーカーと比べると乗りやすいかもしれませんね。値段も手頃ですし」。

大澤さんが最後に挙げたのは、クロスバイク編でも登場した「ネスト」。その入門機として知られているのが、この「ガベル」だ。

昨年リリースした同社初のグラベルロードバイクは徹底的に安定性を追求。結果、荷物を積んだまま未舗装道路を走ってもふらつきが少ない一台が誕生した。

そのヒミツは、振動吸収機構を採用した自社開発フレームにある。タイヤもエアボリューム(空気が入っている量)を多めに設計し、振動吸収性と快適性を確保した。

このスペックならキャンプツーリングも余裕綽々。その楽しさはYouTubeでもチェックできる。

「お笑いトリオ、安田大サーカスの団長さんが今、ネストの動画に出演されています。実際、ネストのグラベルロードバイクで200kmを走行したり、そのままキャンプしたりする動画がアップされていますので、グラベルロードがある生活というのはどういったものか、試しにご覧になってはいかがでしょうか」。

取材に協力してくれたのは……
「Y’s Road(ワイズロード) 新宿クロスバイク館」

全国各地に支店を持つ日本屈指の自転車の“総合デパート”。世界各国のロード、クロス、MTB、さらには折りたたみ型からスポーツ電動アシスト車まで、あらゆる自転車をラインナップ。店内にはパドックも設置し、自転車のトラブルにも即座に対応。メンテナンスや、事故&盗難に関するサポート、YouTubeのHow to動画などなど、手厚いサービスも信頼を得るポイントだ。

 

住所:東京都新宿区新宿2-19-1 BYGSビル B2F
電話番号:03-5312-1485
www.ysroad.net

ファッションシーンでは山と街の垣根がなくなってきたが、自転車シーンにおいてもその流れは感じられる。街中で普段遣いしつつ、オフは山でも……なんて人には、グラベルロードバイクはいいセレクトかも。存分に吟味あれ。

「自転車ライフ 2.0」とは……
環境や体型の変化だったり、身近な先輩の姿に憧れたり。ハマった理由は皆異れど、自転車にかける想いは誰もが強く、深い。自分好みへと仕様を変えた相棒と日々暮らす、同世代の自転車ライフをパパラッチ。
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菊地 亮=取材・文

# グラベルロード# グラベルロードバイク# ジェイミス# ネスト# フジ# 自転車
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