日本生まれの「マイルストーン」が提示するヘッドライトの新たな選択肢
「Camp Gear Note」とは……
日本生まれのヘッドランプブランド「マイルストーン」のラインナップは、現在7モデル(来春に2モデル追加予定)。それぞれのモデルには、光量やバッテリー持続時間以外にも個性的な特徴が設けられている。
なかでも、キャンパーにおすすめしたい3つのタイプそれぞれの特徴について掘り下げてみよう。

キャンプで使うなら、バランスのとれたスタンダードなモデルを


キャンプを中心に使うならば、あらゆる要素のバランスが良いスタンダードな2つのモデルをおすすめしたい。
この2つが同社の大定番モデルたる理由は、あえて複数設けられたスイッチにある。点灯モードをそれぞれのボタンに振り分けることで、必要なモードを呼び出すための操作を簡略化しており、初めてでもとにかく扱いやすいのだ。

もうひとつの特徴は、暖かな電球色のLEDを採用していること。
一般的な白色LEDと比較すると、暖かみのある光は目に優しく、食事が美味しく見える。さらに、透過性が高いため、ガスがかかった中でも光が乱反射しづらいという機能面のメリットもある。
蛍光灯の光のような色の白色に対して、ランタンのような光をイメージしてもらえるとわかりやすいだろう。

もうひとつ、「モーションセンサー(MS-B5に搭載)」なる機能も、マイルストーンならでは。これは、手をかざす動きに反応してスイッチをON/OFFにする機能で、手が汚れている時やグローブをしていてボタンが押しづらい時など、キャンプでは何かと役に立つ場面が多い。
ボタンを押す力の弱い子供用としてもおすすめしたい。

超小型充電専用モデルが、マイルストーンのベストセラー

近年リチウムバッテリーの進化に伴い、ヘッドランプは驚くほどの小型軽量化を遂げている。
マイルストーンのベストセラーモデル「MS-G1」は、そのテクノロジーの恩恵をフルに活かした超小型充電式モデル。本体重量はわずか28gほどしかないが、約300ルーメンという必要十二分な明るさも兼ね備えている。
枝や葉をモチーフにしたベルトのナチュラルなデザインも人気だ。

他社でも軽量コンパクトを売りにしたモデルはなくはない。しかし、ボタン電池など小型のバッテリーを使用するタイプがほとんど。必然的に光量が弱く、バッテリー持続時間も短いものが多かった。
一方、マイルストーンは超小型のリチウムイオン充電池を採用することで、その問題点を解消した。USB充電して何度でも繰り返し使うことができるので、とても経済的だ。


また、照らし方が選べるのも超小型モデルとしては珍しい。
一点を照らすスポット照射に特化したシンプルで使い勝手の良い「MS-G1」に対し、「MS-G2」はより広範囲を照らすワイド照射が使える。ミックス、白色、電球色、赤色点滅と用途に応じて、光を使い分けることができるマルチな機能性も備えている。
小さいだけじゃ満足できない、欲張りなユーザーにおすすめしたいワンランク上の贅沢なモデルと言えよう。

明るさにこだわったハイブリッドモデルも登場予定

今後リリース予定の製品情報をゲットしたので、こちらもひと足早く紹介したい。
来年の春、充電式バッテリーと乾電池のどちらでも使えるハイブリッドタイプが満を持して登場するそうだ。
充電ができない環境でも乾電池が使えるため、災害時用の備えとしても優れた選択肢となるだろう。

バッテリーだけでなく、明るさにも徹底的にこだわっている。
狙ったところを照らすのに便利なスポット、歩く時などに広い範囲を照らせるワイド、いいとこどりのミックスの3つのモードが選べる。最大光量も530ルーメン(MS-H1)と、かなり明るい。発売が待ち遠しい新製品だ。

ヘッドランプブランドの作る、ヘッドウエアにもご注目

近年はヘッドランプ以外の展開にも力を入れている。
なかでも、マイルストーン×クレのコラボハットシリーズは人気商品。昼はハットとして、夜はフロントのスリットにヘッドランプを差し込んで使うことができる。
また、ツバの部分にはワイヤーが入っているので自在に形を変えられる。
ヘッドランプとのお得なセットもWEB限定で発売されているのでチェックしてみよう。

登山やトレラン、マリンアクティビティなど、フィールドを選ばず快適なメッシュキャップもおすすめ。メッシュの配置別に2タイプあり、カラー展開も豊富に揃う。こちらも自在にツバが形作れるワイヤーが入っている。
ヘッドランプブランドではあるが、今後もウェアやギアを含めたコラボ商品の展開にも力を入れていくそう。創業から6年。まだまだ、その歩みは始まったばかりだ。
[問い合わせ]
マイルストーン
06-6719-2281
http://milestone81.com
「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る
池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真