2020.08.16
LEISURE

じゅんいちダビッドソンの愛用キャンプギア「大事なのは、人とカブらないこと」

こだわりキャンパーの愛用ギア●全国的に沸騰中のキャンプ熱。その魅力は開放的な大自然と、「ギア」に見出す男のロマン。今もっとも気になる、“あのこだわりキャンパー”たちの愛用ギアを特別に拝見。

いくらお気に入りでも、街中で同じ服を着ている人に遭遇した途端に気恥ずかしくなってしまう。その心理、じゅんいちダビッドソンさんの“ギア選び”とリンクする部分があるかもしれない。

「人とカブらないもの」を指針にセレクトした彼の愛用ギアは、そこいらの山好きとはひと味もふた味も違う。

じゅんいちダビッドソン●プロサッカー選手、本田圭佑氏のモノマネでブレイクし、2015年にはR-1グランプリで優勝を果たす。

じゅんいちダビッドソン●1975年2月4日生まれ。兵庫県出身。’97年にコンビ芸人としてデビューし、2011年からピン芸人として再出発。プロサッカー選手、本田圭佑氏のモノマネでブレイク後、2015年R-1グランプリで優勝。アウトドア好きが高じ、YouTubeで「ちゃんねるダビッドソン」を開設。世界初のキャンプオンラインサロン「じゅんいちダビッドソンのキャンプ村」も運営する。著書『ヘタキャンごはん-なんなら全品ベランダでも楽しめますね〜!-』(主婦の友社)も絶賛発売中。

このランタンは「まず誰も持っていない」

スウェーデン軍のカーバイトランタン
プレゼントでもらったという、スウェーデン軍のカーバイトランタン。

じゅんいちダビッドソンさんには、「特にこれ」というお気に入りのメーカーがあるわけではない。ただ、ギアの共通点を強いて挙げるとするならば、所有するアイテムはどれもがヴィンテージ感に溢れていること。

「使い込めば使い込むほどに味が出てくる。まぁ悪い言い方をすると汚れていくわけですけど、ただ、そうやって愛着ってどんどん湧いてくるものだと思うんですよ」。

自分の好きなものに囲まれキャンプをする、いわばその行為は「究極の自己満足」なのだとか。明確なメーカー名が分からないこのカーバイトランタンは、それを端的に表している。

カーバイトランタンとは、カーバイトと呼ばれる石炭のような石に水を垂らし、可燃性のアセチレンガスを発生させ、そこへ火をつけるというシロモノだ。以前はよく使われていたギアだが、ここ最近では目にすることはほとんどない。昔の構造ではあるものの、ご覧のように放つ灯りは思いのほか強い。

「ヴィンテージ好きな僕としてはもうたまらないですよね。しかも、まず誰も持っていません。これは、個人事務所を設立した際、運営しているオンラインサロンのメンバーがお祝いとしてサプライズでプレゼントしてくれたものなんです」。

そんなエピソードや想いが込めらていたら、なおさら愛着も増すってもんだ。

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個人輸入した“粗野感”強めのクーラーボックス

ペリカンのクーラーボックス、Elite20 Quart Coler
ペリカンのクーラーボックス「Elite20 Quart Coler」。

抜群の保冷力を誇り、テーブルとしても有能なこのクーラーボックス。上部には簡易なドリンクホルダーがあり、栓抜き機能まで付いている。しかし、じゅんいちダビッドソンさんが惹かれたのはその利便性ではなく、粗野感たっぷりな佇まいである。

「この縦に長い独特な形状がいいですよね。ただ、同型でこの色というのがなかなか売っていない。でも、僕の持ち物は味のあるものが多いですから、これがいちばんハマる。だって、例えば’80年代ぐらいのグリーンのテントにピンク色のタープを張ったらバランス悪すぎでしょ(笑)」。

インターネット上で物色していたところ、運良く“ヤフオク!”に1品だけ出展されていた。そこで迷わず参戦したのだが……。

「いや〜、見事に競り負けました。ただ、こいつに関してはどうしても諦めがつかなくて、海外のサイトでも探してみたんです。そしたら見つけることができて、即個人輸入。しかも、国内で買うより1万5000円ほど安く買えました。結果、競り負けてよかったなと(笑)」。

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探し求めた“人とカブらない”焚き火台

スポルテスのファイヤーウォール+ウィンドブレイディーズ。
スポルテスのファイヤーウォール+ウィンドブレイディーズ。

「そもそもアウトドアは“不便を楽しむもの”なので、機能は求めません」とじゅんいちダビッドソンさんは語る。では何を重視するかというと、単純に“人とカブらない”もの。

それは常に徹底していて、例えば新しく焚き火台を購入するときですら、ターゲットにしていたアイテムを3人の知人が購入したため、すぐに気持ちを切り替えて違うものを探し始めたほどだ。そして見つけたのがコレ。

アウトドア歴約10年、キャンプにハマって約2年半を数えるが、同作の存在はまったく知らなかったいう。周囲の人間にも使っている者がいなかったため、迷わず手に入れた。

「何と言っても見た目の良さ。見るからに武骨な佇まいが格好いいでしょ? ひと目惚れの勢いそのままにポチりました」。

誰ともカブらないものを探し当て、しかもそれが自分のド真ん中。これぞ男のロマンである。

 

「アウトドアは幼い頃に経験した秘密の基地作りの延長戦のようなもの」とじゅんいちダビッドソンさん。なるほど、確かにあのときのドキドキやワクワクは今でもよく覚えている。

「自分の好きなときに、好きな場所で、好きなように空間を作る。完成したら焚き火を見ながら酒を飲む。いわばアウトドアフィールドは広大な一生の遊び場なんですよ」。

何かと苦労の耐えない世の中、彼の金言が心に沁みる。

 

菊地 亮=取材・文

# キャンプギア# じゅんいちダビッドソン# 芸人
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