「Running Up-Date」とは……ネクタイ業界のトップ企業、アイネックスにて商品戦略部の部長を務める並木孝之さんは、よく日焼けした肌がトレードマークのスポーツ万能男子だ。アラフィフとは思えない体躯を誇り、聞けば10年超のランニングと自重での筋力トレーニングのタマモノなのだそう。
夏本番をむかえ、コロナ太りで危険信号を感じている人からすると超がつくほどまぶしい。……まぶしすぎる!
100%の確率で気持ち良く“シメ”られるレアなスポーツ
「30代の後半に有酸素運動をしようと走り始めたのですが、すべては体型のため。仕事柄、既製服のスーツが似合う体であるべきだなと、贅肉が目立ってきたお腹を見つめて決意しました」と、並木さん。
いざ走り始めると体重が、それも贅肉に相当する分がするスルっと落ち、70kgほどだった数値が半年ほどで60kg台前半に。
「見事、目標達成です。ここで辞めてもよかったのかもしれませんが、ランニングで汗をかく気持ち良さを味わったことで、すっかりハマりました。もともといろんなスポーツを極めたくって学生時代からたくさんのスポーツをしてきましたが、走ることがこんなに楽しいとは思いませんでした」。
今は千葉県の船橋に住んでいるので、江戸川の河川敷や海浜公園が定番のランニングコース。都内であれば皇居や、仕事終わりに代々木公園の織田フィールド(陸上トラック)で風を切る。
「ほかのスポーツと比べて、いろんなことを考えながら走れるのが良いですよね。考えるのはもっぱらどうでもいいことというか、他愛もないことなのですが、そこが自分には合っていたのかな。あとは走ったとの爽快感がたまりません。
ランニング後は必ず汗だくでシャワーを浴びると決めています。走ったあとのお風呂までがセットで“ランニング”だと思っているんです。走っている最中は自分を見つめ直す良い時間になるし、『あそこまで走れば冷たいシャワーが待っている』と、例え途中で調子の悪さを感じても、走り終わるときには小さな達成感とともに気持ち良く終えられる。
これがほかの対人スポーツだと、ゲームセットや時間の都合次第で“やり終える”ことになるので、場合によっては中途半端なシメになる可能性もあります。でも、ランニングは完全に自分のコントロール下で、フィニッシュでは必ず爽快な気分でシメられるんです」。
なるほど。自分次第で100%、必ずいい気分で終えられるスポーツだと考えれば、ランニングにハマる人が多いのも頷ける。
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