度々、旅。 Vol.12
2019.12.15
LEISURE

死ぬまでに行きたい島② シチリアのお隣にある青過ぎるビーチ「ファヴィニャーナ島」

死ぬまでに行きたい島の旅●旅先(=非日常)で得るインプットは、男の日常のアウトプットに大きな影響を与える。1981年生まれ、一児の父、オーシャンズ世代ど真ん中のトラベルエディター伊澤慶一さんは、だから今日も旅に出る。連載「度々、旅。」の4シリーズ目は、死ぬまでに一度は行きたい、ヨーロッパの島の旅。

チャオ! 前回はナポリ近郊のプローチダ島を紹介しましたが、今回はさらに南へ。シチリア島の西端に浮かぶファヴィニャーナ島に行ってみたいと思います。

アクセス方法は、毎年夏になると、Ustica Lines社がナポリからウスティカ島経由でファヴィニャーナ島行きのフェリーを運航しているので、そちらを利用するのが便利。事前に運行状況を確認しておくのが良いでしょう。

または、シチリア島北西部の町、トラパニまで飛行機で向かい、そこから1時間ほどフェリーに乗って行くこともできます。

シチリア島の西端の町・トラパニから向かうのが、ファヴィニャーナ島へのメジャーなアクセス方法。地図の詳細はコチラ

夏の間、トラパニまでは、国内線はもちろん、ヨーロッパ各国から直行便が飛んでいます。

トラパニの町並み。前回のカラフルなプローチダ島とは打って変わって、白壁の建物が目立ちます。

フェリーのスケジュールが合わなかったため、僕は飛行機でトラパニまで移動。トラパニは、天然の海塩やアーモンド、ワインの生産で有名なものの、これといった見どころもなかったので、早速、港からフェリーでファヴィニャーナ島に向かうことにしました。

トラパニ港にある、ファヴィニャーナ島までのフェリーのチケットオフィス。
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ファヴィニャーナ島と福山雅治のいい関係

ファヴィニャーナ島の名前を聞いたことがなくても、その光景は目にしたことはあるかもしれません。というのも、かつて福山雅治さんが出演していた「東芝レグザ」のCMロケ地の撮影が、ここファヴィニャーナ島の入り江「カーラ・ロッサ」なのです。

ヨーロッパでも屈指の美しいビーチと評判で、行く前からテンションが上がります!

港には、意外と人がたくさん。
ファヴィニャーナ島に到着。港から既に透き通るような美しさ!

ファヴィニャーナ島は、レヴァンツォ島、マレッティモ島と揃って「エーガディ諸島」と呼ばれています。なかでもファヴィニャーナ島がいちばん観光客を集めていますが、人口はわずか4000人ほど。38㎢という面積は、東京都の杉並区くらいのコンパクトさなので、この日は自転車を借りて回ることに。最初の目的地は、もちろんカーラ・ロッサです。

港からカーラ・ロッサまでは、何もない道をひたすら走る。
死ぬまでに行きたい島② シチリアのお隣にある青過ぎるビーチ「ファヴィニャーナ島」
思わずペダルを漕ぐ足を止めてしまった絶景。

途中、特に寄り道することなくまっすぐカーラ・ロッサを目指していたのですが、着くちょっと手前あたりから、左手に見える景色にシビレっ放しでした。

こんな綺麗なビーチにお目にかかれるなんて! 一生に一度は見ておきたい景色です。

そしてカーラ・ロッサに到着。地中海のビーチといえば、もっと紺碧の濃いブルーを想像していましたが、ファヴィニャーナ島では石灰性の岩の入り江が多く、海の色がこんな感じの柔らかいクリスタルブルーになっています。

これがカーラ・ロッサか
これがカーラ・ロッサか。海を見下ろすとどうなるかというと……。
こんな感じ。レグザの記憶よりも少し荒れてる?

ちなみに風の弱い日は、波が立たず、ボートの陰が海底に映り、まるで浮いているように見えることもあるようなのですが(レグザのCMがそうでした)、この日は残念ながら風が強く、そんな光景は見ることができず……。悔しいので、スーベニアショップに飾られた写真をカメラに収めました。

写真を撮った写真。風がないと、穏やかな水面にボートが浮いているかのよう。
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イタリアで出会った人生史上最高のマグロ

カーラ・ロッサ目当てでやってきたファヴィニャーナ島ですが、実はもうひとつ楽しみがありました。それは、マグロです。実はここ、イタリアでも珍しくマグロ漁が盛んな島で、島のレストランでは絶品マグロ料理が食べられるとのこと。島の中心地である広場に戻り、メニューに「Tonno(イタリア語でマグロの意味)」があるレストランを探します。

島の中心地である広場に戻り、メニューに「Tonno(イタリア語でマグロの意味)」があるレストランを探します。

絶品のマグロステーキは10ユーロほど。もちろんビールの次は白ワインとの相性も楽しみました。
絶品のマグロステーキは10ユーロほど。もちろんビールの次は白ワインとの相性も楽しみました。ブラジルTシャツはご愛嬌。

ほとんどの店でマグロを提供しているようでしたが、入った店も大当たり。まさか日本から遠く離れた島で、日本人が大好きなマグロ料理が食べられるなんて! シチリア島産のレモンをキュッと絞って、いただきます! ビールが進みます。

ちなみにマグロのボッタルガ(カラスミの一種)をシンプルにおろしたスパゲッティのことを、イタリアでは「ファヴィニャーナ風スパゲッティ」というそうです。

ファヴィニャーナ島に来て買わずに帰るわけにはいかないもの。それはずばり、オイルにマグロを漬け込んだツナ缶です。

ファヴィニャーナ島に来て買わずに帰るわけにはいかないもの。それはずばり、オイルにマグロを漬け込んだツナ缶です。いろいろな種類のものがありますが、「Ventresca di Tonno Rosso(クロマグロのトロ)」というものを探してみてください。20ユーロくらいしますが、これが超絶美味!

フェリーの発着地であるシチリア・トラパニでもなかなか手に入らず、ファヴィニャーナ島でもっと買って帰れば良かったと、帰国後に後悔したグルメな逸品です。

シチリアの端っこから、さらにフェリーの乗って向かうファヴィニャーナ島。いわば最果ての地ですが、さすがはイタリア。隅々まで美しく、美味しい国でした。

イタリアでの島旅を満喫し、次はギリシャへ向かいます!

 
伊澤慶一●1981年生まれ、子持ち。出版社勤務時代には『地球の歩き方』を始め、NY、LA、パリ、ベルリン、モロッコなど世界中のガイドブックを制作。

伊澤慶一●1981年生まれ、一児の父。出版社勤務時代には『地球の歩き方』を始め、NY、LA、パリ、ベルリン、モロッコなど世界中のガイドブックを制作。60カ国以上の渡航歴を持つが、いちばんのお気に入りはハワイ。

 

# ファヴィニャーナ島# マグロ# 度々、旅。
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