俳優として映画やドラマでも大活躍のモデル・平山祐介さん。読書好きで知られる彼だが、映画鑑賞も古くからの趣味のひとつ。今回は祐介さんに「家で気楽に観られる」をコンセプトに、NETFLIXからオススメ映画を選んでもらった。
仕事でのミスや妻との喧嘩など、大人でも何かと落ち込む瞬間はある。そんなときは酒を飲んで早く忘れるのもいいけど、コメディ映画でも見て笑い飛ばすってのもひとつの手だ。
ということで、俳優・平山祐介の映画放談。第6弾は、祐介さんが涙が出るほど笑ったコメディ映画2本をご紹介。最後は意外にもホロッときたりするから、これがまたいいんだよな。
マーシーも大好き!名作『ハングオーバー!』はテッパンだ
──ストレスが吹き飛ぶほど笑った映画ってありますか?平山 すぐ思いつくのは『ハングオーバー!』かな。1から3まで全部観たけど、圧倒的に面白かったのは1作目。
──結婚を控えた主人公が、仲のいい友達と独身最後のバカ騒ぎをするストーリーですよね。結婚したばかりの祐介さんの境遇に近い?平山 アメリカには、結婚式を控えた新郎が友人と独身最後を派手に祝う「バチェラー・パーティ」っていう文化があるんですが、いいですよね。あれだけ羽目を外すことが社会的に許されてるのは羨ましい。僕も結婚したばかりだけど、この作品を観たとき「やりたい!」って思いましたもん。
ただ、あそこまで羽目を外すのは、日本では許されないですよね(笑)。
──オーシャンズモデルの三浦理志さんも大好きみたいですね、この映画。平山 そうみたいですね。以前、どの映画が好きって聞いたことあるんですよ。そしたら『ハングオーバー!』の一点張りでした(笑)。この映画を観ると元気になるらしくて、ちょいちょい観てるらしいですよ。だからいつも元気なんですかね(笑)。
──男同士のバカ騒ぎっていうのは、いくつになっても面白いものですよね。平山 気心しれた友達や仲間と一緒にやるっていうのがポイントですよね。ひとりでバカ騒ぎしたって仕方ないし。これは男同士で最後のバカ騒ぎをすることで、改めて友情を確かめあうっていう儀式でもあるんです。それが文化になってるのは、なんか羨ましいですよね。
──コメディ映画って、何かしらの教訓が得られたりするものも多いですよね。平山 そう。コメディのずるいところって、ただ笑って終わりじゃないところ。『ハングオーバー!』の場合は意外に考えさせられるところもあるし、『テッド』だってコメディだけど最後にはほろっと泣かされる。改めて考えると、コメディって素晴らしいジャンルですよね。
ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009)
監督|トッド・フィリップス 出演|ブラッドリー・クーパー。『ハングオーバー!』シリーズの第1作。結婚式を間近に控えた主人公・ダグと2人の友人、新婦の弟4人がダグの独身最後を祝うためラスベガスでバカ騒ぎをする。酒やギャンブルで騒いだ翌日3人はひどい二日酔いで目覚めるが、前夜の記憶がすっぽり抜け、ダグの姿も見当たらない……。
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