初めてのハワイ旅行は見るものすべてが新鮮で、一粒のマカダミアナッツの味にすら感動した。けれど、旅の回数が増えるごとにそれも薄れてきた。
そのうえ、情報化社会のおかげでハワイの情報はタイムリーに入手できて、いつの間にか憧れのショップが日本にも上陸しているから、既に1ミリも物欲が湧かない。
そんな初々しさを失ってしまった男たちよ。君たちはウエスト マリーンを知っているか?
まるで、アメリカンオーシャンスポーツ購買部
ようこそ! West Marineへ
ここは船舶を中心に、海のレジャーにまつわるすべてが巨大な店内にギッシリと並ぶ、言うなれば海男にとって、喉から手が出るアイテムがすべて揃うアメリカンオーシャンスポーツの購買部なのである。
同店は1968年に創業者、ランディ・ラパスさんがナイロン製のセーリングロープをメールオーダーで売り始めたことが始まり。
それが今や、全米で合計248店舗を構えるメガチェーンストアに成長。東海岸のセレブリティが自家用ボートでバカンスを楽しむフロリダにおいては、なんと56もの店舗を持つほどメジャーな存在なのだ。
その唯一のハワイ店が、観光客もまばらなアロハタワーをランドマークとするベイエリアの、ひっそりとした一角にある。フロリダの店舗数に対して、ハワイ州には1店舗のみというのが意外で、それゆえに日本ではあまり知られていないのかもしれない。
ここはカヤックからトローリング、セーリング、プレジャーボートと、取り扱うジャンルの振り幅が広く、枝葉のように各シーンで使えるアイテム、あるいは共通するアパレルや小物などがガッツリとコーナー展開している。
その多くは海モノだけあって防水性や機能性が高く、海好きな男が日常で使えるタフなつくり。そのうえカッコ良くてシャレの効いた愉快なヤツばかりだ。
オーシャンズな男たちのツボに入りそうなアイテムの一例を挙げると、海に落とすと浮き輪とライトが作動して大事なカギを救出できるキーホルダー、マグネット式LED電池式室内灯、割れない樹脂製のカトラリー(絵柄は錨とロープというのがナイス)、洒落の効いたひと言を添えた足拭きマット、潮風にも負けないソーラーバッテリー仕様の防水スピーカー……
大のオトナが目をキラキラ輝かせてテンションが上がってしまうウエスト マリーンに行けば、ハワイ慣れで曇った目から大量のウロコが落ちますぞ!
WEST MARINE HONOLULU
ウエスト マリーン ホノルル
住所:420 N. Nimitz Highway Honolul
営業:8:00〜19:00
(日曜は9:00〜18:00)
www.westmarine.com
※本特集掲載の現地情報は2018年5月末現在のものです。本記事掲載後にショップの休業日、営業時間などが変更になる可能性があります。
清水健吾=写真 勝平弘治=コーディネイト