服、靴、バッグ、腕時計、インテリアにクルマ。夢あるオッサンの欲しいモノカタログ Vol.69
2018.03.09
LEISURE

旅好きのクリエイターが魅せられた地、アイルランド

今年は? はたまた今年も? とにかく「旅をしたい!」と心に秘めている人はきっと多い。そこでガイドマップを手にするのもいいが、旅の達人たちの声に耳を傾けてみるのも面白い。

人生の価値観を変える旅、創作意欲を掻き立てる旅、妻や子供と喜びを共有する旅。今回は、場所も目的も楽しみ方も異なる旅の達人たちによる旅先指南を全6回にわたり紹介する。

2回目は、アパレルブランドのディレクターであり、ミュージシャンとしての顔も持つ山根敏史さんが語る「アイルランド旅」の魅力について。

 

創作意欲をガンガン掻き立てられるアイルランドトリップ

エフ シーイーディレクター
山根敏史さん

1975年、愛知県生まれ。アパレルブランドのエフ シーイーディレクター、ノルディスク キャンプ サプライ ストア ルートディレクター。セレクトショップ「ルート」を東京・代官山で運営。アウトドア、トラベル、アートなど多彩なカルチャーに精通し、バンド「トー」ではベーシストとして活動する。

現地を訪れてまず山根さんが感じたのは、「渡航歴のある知人に言われていたように、本当にアイルランドはずっと曇り」ということ。ただ、「帰国後も自分のなかの灰色が現地で見た灰色になって、デザインを手掛ける洋服の色を考え出すと、旅先で見たリアリティのあるグレーが浮かぶんです」と話す。

世界中からひとつの国を選び、コレクションのテーマとする。山根さんはアイデアの源のインプットを目的に、年に一度、2週間ほどの旅程で異国を巡る。実際に現地を訪れ、生活、歴史、アート、音楽などの文化に触れてデザインに落とし込むのだ。

アイルランドを目指したきっかけは、アイルランドの西に浮かぶアラン諸島を舞台とする映画『アラン』。同作では、自然環境が厳しい島で、たくましく暮らす島民の日常が描かれている。いざ行ってみると岩ばかりの荒涼とした島。古代ケルト人が築いた遺跡が多く残り、質素に暮らす島民はケルトの古語であるゲール語を話している。その「今まで見たことのない、まさしく最果ての地」が、山根さんの心に残り、創作のインスピレーションになったのだ。

 

山根さんの心に残った記憶を紐解く

車を走らせ、ふとしたときに出会った光景の1枚。緑の芝を敷き詰めた丘の頂上には古代からの遺跡がそびえる。「アイルランドはこんな光景ばかりでした」という、山根さんにとってのアイルランドらしさを象徴する写真だ。

アラン諸島のひとつ、イニシュモア島にあるホテル。荒涼とした地に、レッドカーペットが眩い。

同ホテルでの慎ましやかなブレックファスト。

制服や壁、街のいたるところで目にする鮮やかなグリーン。無駄な派手さのない国にあって、そのシンボルともいえるカラーが印象的に映る。

 

山根さん流 旅を楽しむコツ
「交通手段はクルマ」「地図は現地で調達」「1人で行かない」

現地では“気分のままに”を大切に動く。行く先の決められた公共交通機関はなるべく使わない。同行者の“感動”した言葉にも耳を傾ける。

 

〜ハミダシ指南〜
旅の見聞をビジュアルブックで記録

旅で得たインスピレーションはZINEという形でも表現。今回紹介したアイルランドだけでなくドイツ版などもあり(現在はバスク版を製作中!)、代官山蔦屋書店をはじめ、各所で購入可能。[右]1000円、[左]2000円/ルート 03-6452-5867

前述したように、山根さんには大切にしている旅のルールがある。出発前は多くの情報を集めるが、現地では直感を大切に初日の宿以外は未定。

行動は常に複数人。そのワケを聞くと「同行者の意見を聞けば、より俯瞰的に旅先を感じられる」とか。その結果、主観だけにとらわれない、奥行きのあるデザインが生まれる。エフ シーイーのアイテムを見れば大いに納得である。

 

大辻隆広=写真

# アイルランド# エフ シーイー# 山根敏史# # 旅行
更に読み込む