OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. からだ
  3. コスメキッチン・スキンケアトレーナーに教わる「男の洗顔・化粧水・乳液」の基本

2021.12.03

からだ

コスメキッチン・スキンケアトレーナーに教わる「男の洗顔・化粧水・乳液」の基本

質のいいアイテムを手に入れて、いざ始めようスキンケア……と、ちょっと待った。
せっかくのアイテムを効果的に使いこなすために、それぞれの正しい使い方やお手入れのポイントを押さえよう。
教えてくれたのは
コスメキッチン スキンケアトレーナー
下田裕華さん

エステティシャンとフィトアロマの経験で得たナチュラル&オーガニックスキンケアの知識をもとに、全国にて講演会やカウンセリングを行う。
 

【洗顔】摩擦を避けるため、たっぷりの濃密泡で洗うべし!

スキンケアのいちばん大事なことは肌に負荷をかけないこと。「だから、洗顔ではまず洗顔料をしっかり泡立てることが基本です」と下田さん。卵や生クリームを泡立てるように空気を含ませた泡でふんわり洗う。
「一方、クレンジングミルクのように泡立てないで使うものは、使う量が多ければ多いほどいいです。少ないと肌へ摩擦が生じ、カサつきやシミの原因になります」。
また、髭のある人は指の腹をしっかり髭の中に潜り込ませて、髭ではなく地肌を洗うことを意識するのが大事。「たまには、理髪店のようにホットタオルで蒸してから洗顔する、というひと手間をかけるのもおすすめです」。

どれくらい使う?
ペースト状のものなら1cmくらい、ジェルやリキッドは100円玉大程度。泡立てないクレンジングミルクなどはやや多めに500円玉大が目安。
 

洗顔料の泡立て方
手のひらにのせた洗顔料に同量程度の水を加え、反対の手の指を使って泡立てる(水が少ないほうが濃密な泡ができる)。泡立ってきたら、下からすくうようにして空気を含ませる。
 

石鹸の泡立て方
濡らした石鹸を両手の間でくるくると回し、軽く泡立てる。石鹸を置いたら、片方の手のひらに泡を集める。反対の手の指を使い、空気を含ませるようにしてしっかりと泡立てる。
 

泡立てないクレンジングミルクやジェルの場合
手のひらの洗顔料を反対の手の指で額、両頬、顎に置き、両手の親指以外の4本指でくるくると肌になじませる。擦らないように。
2/2

【化粧水】洗顔後の肌が湿った状態で行うのが大前提

手のひらに化粧水を取り、両方の手のひらになじませたら、手のひらをそっと肌に押し付けるようにして顔全体に広げる。絶対に擦らない。
基本のスキンケアは、必ず洗顔の直後に行うこと。
「肌が湿っていることで、それが呼び水になって化粧水が入っていきやすくなります(*)。肌が湿っていれば、使う化粧水は少量でも十分です。
パッティングするのではなく、手のひらでギュッと押し込むように化粧水を肌にプレスします。続けることが大切です」。(*)角質層まで
 

【乳液】実はコレ必須。油分で潤いを肌に閉じ込める

化粧水より多めの乳液を手のひらに取り、反対の手の指で額、両頬、顎に置き、両手の親指以外の4本指で肌全体に優しく広げる。洗顔同様に、ごしごし擦らないのがポイント。
乳液なんて面倒……という男性も多いかもしれないが、化粧水でしっかりと肌に届けた潤いを油分で閉じ込める役割を果たす乳液は欠かせない。なお、基本のスキンケアが肌になじむまでには実は5分ほどはかかるという。
「ベタつくからといってごしごし塗り込んではいけません。お手入れのあとは5分以上はそのまま放置しておくのがいい。肌が化粧水や乳液を取り込むための時間をできるだけ与えてあげましょう」。
 
kaeko=イラスト オオサワ系、川瀬佐千子、増山直樹、水浦裕美=編集・文

SHARE