優しい色みが特徴の“天然染め・製品染め”スウェットパーカは、柔らかな印象を与えてくれるうえに、着心地も良く地球にも優しい。となれば、選ばない手はない。
[左上]「レス ティエン フォー RHC」爽やかなグリーンタイダイで表現したのは、地球に残る美しい湿原。ゆったりとしたシルエットでリラックス感もあり、気分はまるで森林浴のごとし?
[右上]「アンデコレイテッド」廃棄予定の抹茶を使い、見た目にも地球にも優しいイエローカラーを表現。ヴィンテージの吊り編み機ならではの柔らかな風合いも見どころだ。
[左下]「エイトン」太番手の糸を高密度に編み上げたジャージー素材に、天然染めを施した肉厚ボディは、経年変化させるのが楽しみ。3層構造の裏毛仕様で保温性も申し分なし。
[感動ポイント]
スウェットパーカは、基本的にコットン100%が好きです。加えて、肉厚であること、肌馴染みがいいこと、そして味わいのある風合いや色みが自分好みかを見定めて選びます。
エイトンのパーカは、いつもそのすべてが満たされていて、特に染色技術には感激させられます。おまけにゆったりとしていながらバランスの取れたパターンまで、“素晴らしい”のひと言。
スタイリスト
井嶋一雄さん
音楽、スポーツ、モードetc……。精通するジャンルは数知れず。それをミックスする手腕に定評がある。最近は、「スーパーカブ110」にどハマり中。
[右下]「ストーンアイランド」後染め加工が施された独特な色みが特徴的な、ブランドを代表する厚手のコットンフリースパーカ。実はカラー展開が21色もある。
[感動ポイント]
パーカは20着ほど持っていますが、なかでもこれはお気に入り。2018年に買って以来、おもに休日や旅行時に着ています。スニーカーにトラックパンツやナイロンパンツを合わせたりと、スポーティな装いが多いでしょうか。冬場はダウンジャケットのインナーとして着ることもしばしば。
ストーンアイランドはモノ自体のクオリティはもちろんとして、スポーツブランドでもなくメゾンブランドでもない、絶妙な立ち位置がいい。ブランドのフィロソフィへの敬意も込めて一票です。
アマン 取締役
藤井尚志さん Age53
20年以上ファッションブランドのエージェント業務に従事。昨年、自身のYouTubeチャンネルも開設。アメカジ・ミリタリー・古着好き。
清水健吾=写真 梶 雄太、来田拓也、星 光彦、野上翔太=スタイリング 増山直樹、早渕智之、長谷川茂雄、いくら直幸、髙村将司、大西陽子、森上 洋、中田 潤、今野 壘、オオサワ系、大木武康=文