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2021.05.03

ファッション

夏に迎えたい「エルメス」の傑作2品。“心技体”を極めた至極の世界

知性と気品を感じさせる、このうえない美しさ。エルメスのプロダクトに感嘆するのは、それが“心技体”を極めているからだ。
マーケティングという観点ではなく、夢をかたちにするためのモノ作り。何よりも自由な発想が尊重される。これはメンズ部門のアーティスティック・ディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンが30年以上にわたり追求してきたメゾンの哲学であり信条、いわば“心”である。
そして、独創的なクリエイションを具現化する先端技術と伝統技術。芸術的ともいえる、卓越した“技”の力がある。だがどんなに素晴らしいものでも使用されて初めて価値がある。だからこそ、エルメスは最高の快適性を突き詰めるのだ。この使う視点こそ、“体”にほかならない。
正真正銘ラグジュアリースポーツ。“心技体”を極めた「エルメス」の腕時計&サンダル
まったく新しい紳士時計「エルメスH08」。独特なケース形状に真円を組み合わせた文字盤には、オリジナルフォントによるインデックスを採用する。そして精悍な黒に合わせた鮮やかなオレンジのラバーストラップによって、緊張感と軽快さが共存するスポーティな印象に。チタンケース、縦39×横39mm、自動巻き。64万3500円/エルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
新しく誕生した「エルメスH08」はそれらをよく物語っている。クッション形のユニークなフォルムは、まるでオブジェのような佇まい。そこに独自に考案された個性的なタイポグラフィーや職人たちの手による美しい仕上げが共鳴する。
ケースは軽量なチタン製で、硬度を高めるDLC加工が施され、その美観に実用性を両立させている。極め付きが高精度ムーブメント「H1837」。名門ヴォーシェ社がエルメス専用に開発したものだ。
最高級カーフスキンを使ったサンダルは、Hの文字を象ったトライアングルバックルが特徴的だ。超軽量なラバーソールや足をしっかりホールドするストラップが快適な履き心地を約束する。13万7500円/エルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
そんな“心技体”はグラフィカルなディテールを纏うストラップサンダルにおいても同様だ。だからこそ、どちらも現代を生き抜く男性の鼓動や感情に調和して、安らぎの時間にもアクティブな時間にも寄り添う。
まさにラグジュアリースポーツな逸品なのである。
 
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 安部 毅=文


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