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2021.01.19

ファッション

ゆったりなのに大人っぽい、東京発“デラックス・シルエット”って知ってる?

ビッグでゆったりだけども大人っぽいというオッサンの夢、もとい究極の二律背反に挑戦したブランド、デラックスの服の愛好者が急増中!
そんなゆったりシルエットの秘密をデザイナーに聞いてみた。
教えてくれたのはこの人!

HUEさん Age 49●デラックス、デザイナー。定番で展開しているダメージ入りスウェットシャツにヴァーシティジャケットを合わせたHUEさん。
「僕は細身のパンツを合わせることが多いです。袖口に大きなドレープのたまりができるのもデラックスのシルエットの特徴で、こうしたディテールで動きを出すことを意識しています」。
実は昔からこのようなシルエットの服を作っていたわけではないんです。以前はむしろタイトだった。デラックスのシルエットは小さいとすら言われていました。
少しずつ変え始めたのは2016年頃からで、2年くらいかけて改良を重ね、今の形にたどりつきました。
近頃はビッグシルエットがトレンドになっていますが、デラックスのシルエットはそれとは少し違います。身幅が極端に広く、着丈は極端に短く、アームホールは極端に大きいというのがデラックスのシルエットの特徴です。
かなりゆったりしているのは間違いありませんが、着丈がすっきりしているから大人でも着られるんですね。だからお腹が出ていても大丈夫ですよ(笑)。
服作りのインスピレーションは、’80年代、’90年代のコレクションブランドや、その時代の古着が多いですね。アーカイブもたくさん持っています。それから、原宿エリアの若者のファッションにも影響を受けています。古着を着ている人がすごく多い。自由で尖っていてすごくお洒落です。
ただ、大きめの古着を着ている人が多いから、丈が長すぎるように見えた。それはそれでいいのですが、やっぱり古着は古着だなぁと思って。古着に見せないためには着丈を短く見せるべきと考えました。
そういうところから、このシルエットが生まれたと言ってもいいかもしれません。


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