1+1が2以上になる“イイトコドリ”なコラボ&別注ダウン4選
このブランドとあのブランドがまさか!? と聞くだけでウキウキしてしまう、コラボ&別注アイテム。
1+1が2以上になる両者のイイトコドリな数々に、目が離せません!
名コラボ4作目にして最高にソリッドな佇まいが完成

VAINL ARCHIVE CONNECTED MARMOT ヴァイナル アーカイブ コネクテッド マーモット
独特なミクスチャー感覚が光るドメスティックブランドが、世界的アウトドアブランドのマーモットと組んだらどうなるか。その答えがこちら。
今回で4回目となるコラボだが、色やディテールをいじっただけの“よくあるやつ”とは大違い。パターンからオリジナルで起こしており、シーズンごとに進化してきた経緯を見ても、立派な共同開発といえる。前回までは素材にナイロンタフタを使用していたが、今回は光沢感を抑えたリップストップナイロンに変更。
さらに色を単色、フードは脱着式とすることにより、ソリッドな佇まいを際立たせている。もちろん「ゴアテックス インフィニウム」や撥水ダウンの使用で防水機能も抜かりなし。そして最後の仕上げはインナーのポケットに。
ヴァイナル アーカイブのアイコンと言っていい写真家、小浪次郎さん撮り下ろしのフォトタグ付きというのも、堪らない仕掛けでは?
東海岸と西海岸の蜜月関係にまだまだ目が離せない!

POLO RALPH LAUREN FOR RON HERMAN ポロ ラルフ ローレン フォー ロンハーマン
世の中で“別注”と名の付くアイテムは数多い。心躍るものもあればそうでないものもあり、玉石混交というのが正直なところだ。とはいえ「まさかこのブランドとあのブランドが!?」と思えるものも時折見つかったりして、そんなときにはやはりワクワクが止まらない。
ポロ ラルフ ローレンとロンハーマンはそんな別注のひとつだろう。
同じアメリカとはいえ、異なるカルチャーを持つ東海岸と西海岸。それぞれを代表するブランド同士が手をつなぐのだから期待しないほうが難しい。そんな夢のプロジェクトだがこれが初めてというわけではなく、ここ数年継続的に続いている蜜月関係。

今回のダウンはポロ ラルフ ローレンで展開しているものをベースにロンハーマンがアレンジを加えたものだ。最も目を惹くのは、本来は胸にあるポロプレイヤーロゴが左袖に移動している点。
さらにロゴやドローコードなどの各パーツを白で統一していたり、通常はネイビーのフード裏地をボディと同色に変更したりと細かい調整が行われている。元となったアイテムよりもむしろ“控えめ”に変更しているところが面白く、ミニマリズムを感じる大人の別注といえるだろう。
やはりこの2ブランドの関係性からは目が離せない。と、読み込んでもらったあとに、このクイズをどうぞ。
極寒地にも耐えうる本格機能と都会的感性まさかの邂逅

MINOTAUR INST.×ZANTER ミノトール インスト × ザンター
2004年にディレクターの泉栄一さんが立ち上げたミノトール インストと、日本で初めてダウンウェアを開発したザンター。異なる背景を持つ両ブランドが共同制作したのが「2L アンタークティック ダウン」だ。
アンタークティックは南極を意味する。ザンターは60年以上にわたり南極観測隊へダウンウェアを提供してきた実績を持ち、それらのモデルが今回のベースとなっている。
質に優れたチェリバリーホワイトダックダウンの採用や、撥水性・透湿性を併せ持つ2レイヤーの表地(モデル名の2Lはこれを指す)など、極寒地にも耐えうる本格派。一方でミノトール インストらしい現代的な感性が色濃く表れたデザインはむしろ都会的。ハイスペックながらいかにもなアウトドア感はない。
両者の長所が見事に調和したコラボ、これぞ傑作。
ファンクション×ファッション。この組み合わせ、最高に欲しい

DESCENTE ALLTERRAIN FOR GRAPHPAPER デサント オルテライン フォー グラフペーパー
デサント オルテラインといえば、機能美に満ちたプロダクトで国内外から絶賛を集めるジャパンメイドの超実力派。
ブランドの象徴モデルである水沢ダウンのハイスペックモデル「マウンテニア」は、撥水生地&止水ジッパー、熱圧着ノンキルト加工やシームテープ処理がもたらす優れた耐水性、ジャケット内の不快な熱と湿気を逃がす換気システム、保温素材のヒートナビを採用した裏地など、すべてがハイスペック。
数々のテック仕様を活かしつつ、通常のラインナップにないビッグシルエットへとカスタムされたのが、東京の“今”を体現するブランド、グラフペーパー別注の一着だ。最新のファンクションと最旬のファッションが織りなす、才色兼備な極上品といえよう。
竹内一将(STUH)=写真 来田拓也=スタイリング 増山直樹、野中邦彦(OUTSIDERS inc.)、早渕智之、いくら直幸=文