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2020.11.18

ファッション

わずか2型でデビューしたパンツブランド「PWA」が新時代の定番になる予感

働き方やライフスタイルが多様化した今、パンツの価値も改めて見直されている。
例えば、テーラーがタクシードライバーのスーツを仕立てるとき、座り仕事であることを考慮してウエストや太もも周りのサイズ感を調整するように、合理的で快適なパンツを履くだけで、日々の生活は豊かになるものだ。
新たにデビューした日本発のブランド「プア(PWA)」は、ファーストコレクションで熟考に熟考を重ねた2型のパンツをリリースする。
[右]「UNIHOME-02」1万3200円、[左]「UNIHOME-01」1万3200円/ともにプア(GRACE VALLEY CO.,LTD. 03-6455-5061)
プアは「Progressive Workers Association」の略称。発明家や哲学者など、世界をより良くするために行動を起こしてきた偉人たちへ対する賛美を胸に、“独立した人のための普段着”を提案するレーベルだ。
プアのパンツは、第一に多様な人々の多様な生活に対応する普遍的なタフさを持つこと、第二に継続的に購入しやすい価格設定であること、第三に美しくはきやすいことを条件に作られている。
そして、これらの条件も満たす素材として、ファッションの文脈で長く生きるポリエステルに着目した。
「UNIHOME-01」1万3200円/プア(GRACE VALLEY CO.,LTD. 03-6455-5061) 
展開される2型のうちのひとつ、「UNIHOME-01」は、ワークパンツのシルエットを採用し、ポリエステル100%ながらもコットンライクな仕上がりとなっている。
「UNIHOME-01」各1万3200円/プア(GRACE VALLEY CO.,LTD. 03-6455-5061) 
ワークパンツの難点は、タフであるがゆえに生地がハードで快適性に欠けるということ。しかし、「UNIHOME-01」はオーセンティックなスタイルながらも体にフィット。引き裂きやこすれに強いタフさを持ち合わせ、軽量で速乾機能もあるため、部屋干しでもすぐに乾いてくれる。
目立ちにくく設計されたサイドポケット。
サイドポケットは、目立たないように設けられたジップの先にインポケットとして存在し、メインポケットにはペンなどが入れられるスペースも用意されている。ウエストもハーフゴム仕様のため、ベルトレスでも着用できる。
「UNIHOME-02」1万3200円/プア(GRACE VALLEY CO.,LTD. 03-6455-5061) 
一方の「UNIHOME-02」は、スラックスタイプの一本。こちらも速乾性やポケット周りの機能は「UNIHOME-01」と同じだが、ポリエステルでウールを表現したため、ドライなタッチと繊細な質感があり、はいたときにキレイな落ち感が出るのが特徴だ。
「UNIHOME-02」各1万3200円/プア(GRACE VALLEY CO.,LTD. 03-6455-5061)
また、スラックスなのに洗濯機に放り込むことができ、洗濯後もセンタークリースが落ちにくく、スラックスの悩みであるシワの心配も少ない。PWAのスラックスであれば、ラフに生活しててもパンツの上品な表情をキープできるのだ。
いずれも極めてシンプル。しかし、極めて多機能で、多様化するライフスタイルに寄り添うマルチ設計となっている。
ますます多様化が進むこれからの時代、ファッションはニッチでプロフェッショナルなブランドが増えていくだろう。痒いところに手が届くプアもそのひとつ。カラーバリエーションも豊富なので、きっとお気に入りの一本に出合えるに違いない。
 
[問い合わせ]
GRACE VALLEY CO.,LTD.
03-6455-5061
市川明治=文


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