日々の装いに変化をつけたいときに重宝するブラックデニム。なのだが、少々ちぐはぐな着こなしを見かけることがある。上品なニットと合わせるもサイジングがタイトすぎてヤカラ風だったり、主張の強すぎるバンドT&編み上げブーツで年齢にそぐわなかったり。
言いたいことは結構あるが、ここでは合わせのコツをひとつだけ。それがトーン・オン・トーン。
黒の濃淡や質感で差をつけるのだ。例えば漆黒のジャケットに洗いのかかったブラックデニム。黒ベースのチェックシャツをレイヤードし、足元にはキャンバススニーカーを。ご覧のとおりラフだけど年齢相応で、男っぽいのに清潔感もある。「ブラックデニムはトーン・オン・トーンで」。ぜひ、お試しあれ。
「ヒステリックグラマー」のデニム独自の染色とエイジング加工により、ローファイな、’80年代的色落ちを実現したブラックデニム。ヒップ回りにはゆとりがあり、腿から裾にかけて程良くテーパードするシルエットも合わせやすい理由。
山本雄生=写真 荒木大輔=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 加瀬友重、今野 壘=文