この夏、あれもしたいし、コレも欲しい! Vol.33
2020.08.23
FASHION

シティ派こそ知っておくべし! 目からウロコのボードショーツ学

海とは無縁? そんなキミにこそ読んでほしいボードショーツの話。

今やサーファーだけのものではないこのアイテム。デザインやシルエット、はき心地など、ファッションとして街で楽しめるものがリリースされているのだ。

 

ALMOST オルモスト

目からウロコのボードショーツ学/オルモスト
2万3500円/オルモスト(オルモストkmsj allmost@almost-kmsj.jp)

長くファッションの世界の第一線で活躍し、趣味人でもあるファッションディレクターの近藤晶氏が手掛ける「オルモスト」から、シティ派に向けた海でも街でもはけるショーツが登場した。

50代に入りサーフィンを始め、今ではいい波を求めて千葉・一宮にセカンドハウスも所有する近藤氏の閃きが込められたこのショーツ。フルレングスのパンツを作る工程で作られているため立体的で、かつストレッチ性もあるのでサーフ中は動きやすい。

そして速乾性が高く、アフターサーフには美しいシルエットによる着こなしが楽しめる。まさにビーサンからローファーまでを合わせられる、都心と郊外を行き交うライフスタイルを送る人におすすめだ。

また「オルモスト」は、受注会やポップアップなどでオーダーされた分だけを生産するブランドであることも注目したいポイント。余剰を省く姿勢はとても現代的で、手に取る側は稀少性によるプレミアム感を味わえる。

 

BIRDWELL for RHC バードウェル フォー RHC

目からウロコのボードショーツ学/バードウェル フォー RHC
1万7000円/バードウェル フォー RHC(RHC ロンハーマン 045-319-6700)

カリフォルニアのサンタアナで、1961年の創業以来、ハンドメイドではきやすく丈夫なサーフトランクスやジャケットを作り続けている老舗ブランド「バードウェル」。

こちらはクラシカルな顔つきながらモダンにリファインされたRHCの別注作だ。

モダン化の一例は、スリーホールによる編み上げタイプが主流なウエスト部分をワンホールにし、腰で落としてはけるようなデザインにしたこと。またスラッシュポケットも装備。品良く、機能的に街ばきできるトランクスとなったのだ。

もちろんサーフ時のクオリティも抜かりなし。バックポケットは現行より高い位置に設定し、サーフボードの上に座ったときにあたりにくいなどディテールの調整もなされている。

そして背面のブランドネームは往年の仕様のままとして「バードウェル」らしさをキープ。そこにRHCのピスネームを添えてフィニッシュするといった、細かな配慮がなされた逸品なのだ。

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PATAGONIA パタゴニア

目からウロコのボードショーツ学/パタゴニア
9900円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 0800-8887-447)

上質な商品を作るだけでなく、社を挙げて地球環境に優しい社会づくりを目指す「パタゴニア」。その製品にはトッププレイヤーたちが過酷な環境下で使用できるスペックを有しながら、フィールドに優しい素材が使われ、長く愛用できるタフさが備わる。

ここに紹介する定番モデルのボードショーツ「ウェーブフェアラー」にも同社のこだわりは満載。

まずメイン素材にはリサイクル・ナイロン100%を使用。内側にキーループを備えた水はけの良いポケットには腐食しないプラスチック製ジッパーを使うなど各所にサステナブルな姿勢が散見される。速乾性の高さはサーフィン後のシティユースを促し、そのスタイルは腿と尻回りが細身なために洗練さを感じるうれしいもの。

しかもレングスはスポーティな印象を生む19インチで、色使いは爽やかという、本格的なビッグウェーブも都心でのクルーズもイケる、真夏に存在感を放つ一枚なのである。

 

NALUTO TRUNKS ナルト トランクス

目からウロコのボードショーツ学/ナルト トランクス
1万9000円/ナルト トランクス(スタンダード カリフォルニア 03-3770-5733)

受注会で社長みずから採寸し、熟練した職人がハンドメイドで丁寧に作り出す、徳島県・鳴門市発の「ナルト トランクス」。上質な素材、完璧な縫製、はいたときにスタイル良く見えるパターンが大きな特徴で、自分だけの一枚を求める人たちに愛されてきた。

特に感動するのが縫製技術。例えばボーダー柄のショーツは、前後左右の身頃をはぎ合わせたボーダーの部分にズレが見られない。そして表地と裏地にはテンションが異なる素材を縫い合わせているため、サーフ中も歩いているときも身体の動きにフィットする。さらには経年変化が楽しみという側面も。はくたびに自然に色落ちし、生地は柔らかさを纏っていく。

例年は受注会でのオーダー分だけを製作するが、今年は新型コロナウイルスにより通常の受注会を開催できず、ブランドの公式サイトでも既製サイズを展開中。写真の定番モデル「ザバンド ウォークショーツ」も入手することができる。

 

PUNK MOUSE PANTS × CAPTAINS HELM パンク マウス パンツ × キャプテンズ ヘルム

目からウロコのボードショーツ学/パンク マウス パンツ × キャプテンズ ヘルム
2万円/パンク マウス パンツ × キャプテンズ ヘルム(キャプテンズ ヘルム トーキョー 03-6434-9381)

長くカリフォルニアのサーフカルチャーに刺激を受けてきた俳優でサーファーの真木蔵人氏がプロデュース、2000年代初頭に人気を博したボードショーツが「パンク マウス パンツ」。

かのカリフォルニアには、カスタムオーダー制を特徴に1959年に生まれたサーフショーツブランドの「ケイティン」があるが、「パンク マウス パンツ」も同様の姿勢を採用。サーファーにとってボードショーツとはスーツであるとでもいうように、一人ひとりにフィットする一枚を手掛けていた。

そして今夏、この幻のショーツが「キャプテンズ ヘルム」とのコラボによって復活。編み上げタイプの往年の「モッツアレラ」モデルが現在の素材を纏い蘇った。

聞けば、「キャプテンズ ヘルム」のスタッフが愛用していたことから生まれたという今回のコラボレーション。結果、ブランドのルーツを大切にし、カリフォルニアの息吹と現代的な東京らしさが落とし込まれた、今夏最注目の秀作に仕上がった。

 

鈴木泰之=写真 松平浩市、来田拓也、平 健一、窪川勝哉=スタイリング 増山直樹、いくら直幸、髙橋 淳、小山内 隆、髙村将司、まついただゆき、今野 壘=文

# ボードショーツ
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