2020.08.19
FASHION

MoMAで見つけた本命エコバッグ。ボディをARTのキャンバスに見立てた3傑作

「“本命”エコバッグ」とは……

エコバッグは、得てしてシンプルなものを選びがち。「ビニール袋の代打」的な位置付けかもしれないが、そのガランと空いた無地のボディはキャンバスに打ってつけ。だったら、そこにはアートがあって然るべき。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)が展開するエコバッグはどれも洒落ていてユニーク。思わず惹きつけられる楽しいアイテムがよりどりみどりなのだ。

 

アメリカ好きが選ぶべき「ブラック・ピカソ」作品

「バスキア:トートバッグ クラウン&スカル」/MoMAデザインストア
「バスキア:トートバッグ クラウン&スカル」H50×W42cm 1300円/ローキー(MoMAデザインストア www.momastore.jp

アートの知識はあまりないけれど、彼だけは知っている――なんて人も多いと思う。

’80年代に時代の寵児として脚光を浴び、’90年代には改めて作品が再評価され、軒並み高い評価を得ることとなった孤高の天才アーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア。黒人芸術家として初めて世界的な名声を得て、「ブラック・ピカソ」とも呼ばれた男だ。

彼の作品は、ファッションアイテムへ落とし込まれることも多く、我々にとっても馴染み深い。活動期間はわずか10年。27歳の若さでこの世を去ったこともまた彼が伝説の人となった原因だろう。

歴史的な事件や社会問題に焦点を当て、エピグラム(詩)と織り交ぜて描かれる作風で知られるが、こちらにもその特徴は存分に感じられる。

これを取り入れたのはドイツ発のエコバッグブランド、ローキー。大きな荷物もすっぽり収まる大容量は心強く、折り畳んで付属のポーチに収納すればコンパクトに持ち歩くことも可能だ。

 

我が子にもアートの英才教育を

「ヒストリーオブアート トートバッグ」/MoMAデザインストア
「ヒストリーオブアート トートバッグ」H40×W36.8cm 3200円/MoMAデザインストア www.momastore.jp

ドナルド・ザイツをご存知か。世界的にも評価の高いアメリカ人イラストレーターである。代表作として挙がるのは、やはり’91年に発表された「ヒストリーオブアート」シリーズだろう。

描かれているのは歴史的にも重要なアーティストやその代表作。ダ・ヴィンチ、レンブラント、モネ、ゴッホ、ピカソ、ダリ、ウォーホル……と、学校の教科書にもその名が一度は出てくるであろう、多士済々の豪華な顔ぶれだ。

それをほぼアウトラインのみで描き、スマイリーフェイスで表現した作品である。ただ、これがまた的確に本人やその作風の特徴を捉えていて実にユニーク。アート好きにはタマラナイ。

バッグとしてはコットン製のシンプルなトート型なのだけれど、キャッチーなアートが散りばめられているだけでなんだかこちらまで笑顔になってしまう。我が子の手提げ袋としてももってこい。これを機に、愛息とアートの扉を開けてみるか。

 

可愛らしいデザインだけど作りは優秀

「スタンダードバッグ ダイナソー」/MoMAデザインストア
「スタンダードバッグ ダイナソー」H64×W39×D15cm1800円/バグー(MoMAデザインストア www.momastore.jp

こちらは2007年、環境保護を掲げて誕生したアメリカのブランド、バグーのエコバッグ。同国でも、スーパーのレジ袋が無駄に使い捨てられている問題は深刻化しているのだとか。それを少しでも解消しようと作られたアイテムがコチラ。

作りはいたってシンプルだが、レジ袋(アメリカ規格)数枚分の容量を担保し、ハンドル部分は手に持っても肩に掛けてもちょうどいい長さに設定してある、なんとも気の利いたシロモノ。リップストップナイロン製だから軽量で丈夫な点も人気の理由だ。今ではデザインのバリエーションも幅広く展開されている。

このバッグは植物のなかを恐竜が歩いている場面を、まるでカモ柄のように絶妙なタッチとデフォルメ感で表現。コミカルな見た目は、周囲からの微笑ましい笑顔を引き出すに違いない。もちろん、子供も大好物だ。

 

エコバッグを持ち歩くのは環境や家計のため……だとしても、それだけではちょっと味気ない。アートを持ち歩けるこんなバッグなら近場の買い物も楽しめるし、まず邪魔にもならない。さっそく、あーと何個か買い足しておこう。

 

「“本命”エコバッグ」とは……
レジ袋も有料化し、いっそうのエコマインドが求められる昨今。改めて地球との共存を考えるなら、傍らには常に相棒となるエコバッグが必要である。じゃあ“本命”はどれ?
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菊地 亮=文

# MoMA# エコバッグ
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