夏まで待てない……「Tシャツ」大特集! Vol.9
2020.07.02
FASHION

デザイナー直撃! 我々を惹きつける「タンタン」の“言葉”はどう生まれるか

デザイナーのニックネームをそのままブランド名に冠した「タンタン」。2011年のスタートから今まで、ほぼTシャツだけでやってきた。

その人気を支える、グラフィックの妙に迫る。

 

うまく伝える「タンタン」のTシャツ

うまく伝える「タンタン」のTシャツ
見た目で選ぶも良し。映画『ファイトクラブ』のEDに使われたあの曲と捉えるもよし。“1988”はどう捉えても自由なのだよ。7000円/タンタン デザイン 03-6451-1640

「大事にしているのは、ワード選びとデザイン性です」。そう話してくれたのは“タンタン”ことデザイナーの丹野真人さんだ。

「まずは僕が好きな言葉であること。そして、見た目に収まり良くレイアウトでき、さらに誰でも理解できるような簡単な言葉であること。僕は、特段英語が得意ではないので(笑)」。

選ばれるワードは、丹野さんがこよなく愛するミュージシャンの曲名や歌詞の一節ということも。それもあって音楽好きをも魅了しているが、それは真の狙いではない。

「見る人が見たらわかりますけど、誰のどの曲だとかは僕からは発信しないようにしています」。

実際、音楽好きならば、ピンとくるフレーズもあるかもしれないが、言われないと気付かないものもある。丹野さんの切り取る言葉は、何にも当てはまる普遍的なものが多いのだ。

「僕が純粋にピックアップした言葉に、着る人のパーソナルな体験を重ねて一緒に楽しんでほしいんです。だから、元ネタが何かわからないままでいいと思っています。たまに、ヒントは仕込んでますが」。

丹野さんがTシャツに魅了されたのは、好きなミュージシャンたちがよく着ていたから。格好良かったのはもちろんだが、彼らがどんな思いで着ているかを想像するのも楽しかったし、答えを知る感動もあった。

「僕はTシャツに記すことでワードを発信し、着る人がそれを受信する。Tシャツは強いメディアになると実感じたんです。作り手と受け手が垣根なく一体になれるんだと」。

言葉とデザインの力で、人と人をつなぐ。丹野さんの巧妙な仕掛けにハマってみるのも面白そうだ。

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グッとくる5枚のTシャツ

うまく伝える「タンタン」のTシャツ
7000円/タンタン デザイン 03-6451-1640

この数字が発表年だって? 謎を解こうとするキミは無粋。でも、思わずオルタナの名曲を口ずさんじゃうね。

 

うまく伝える「タンタン」のTシャツ
7000円/タンタン デザイン 03-6451-1640

月の上で酩酊したい。なんだかロマンティックだよなぁ。ブルースを感じたい人は’74年発表のあの曲で乾杯しよう。

 

うまく伝える「タンタン」のTシャツ
7000円/タンタン デザイン 03-6451-1640

MVさながら、タイヤを転がしたくなる? ハイウェイを飛ばしたくなる? こちらもオルタナの傑作モチーフをあしらう。

 

うまく伝える「タンタン」のTシャツ
7000円/タンタン デザイン 03-6451-1640

何もしない。忙しない日々にこんなメッセージも粋。SNUFF版とだけ記しておきたい。

 

うまく伝える「タンタン」のTシャツ
7000円/タンタン デザイン 03-6451-1640

’60年代を代表する英国サウンド! このフレーズは完全にマン○レッド・○ンでしょう、丹野さん?

 

 セレクトしてくれたのはこの人
丹野真人(たんのまさと)●
1978年生まれ。コム デ ギャルソン、アンダーカバーを経て2011年にタンタンを設立し、好きであることと、ひとりでもできることからTシャツ作りをスタート。5年前から時代性にとらわれないシルエットのオリジナルボディを採用。今季からスウェットも展開する。

 

清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、いくら直幸、秦 大輔、今野 塁、菊地 亮=文

# Tシャツ# タンタン
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