それは禁断の着心地……愛さずにはいられない「楽な服」! Vol.7
2020.04.03
FASHION

メゾン マルジェラならでは。サステイナブル「プラス個性」のアウター

「サステイナブル」である。

衣料・繊維業界においても各社待ったなし。SDGs(持続可能な開発目標)の採択から既に4年以上が経過し、いよいよ百花繚乱の様相を呈している。オーシャンズでも幾度も取り上げてきた。

その中から見えてきたのは、言葉のみを独り歩きさせ、単なる謳い文句にしてはいけないということ。ユーザーに、義務感からではなく、自然な普及を企図しているブランドほど魅力的に映る。

サステイナブルのジャケット/メゾン マルジェ
上半分がジップ式、下半分がボタン式となって、デザインの遊びを利かせたフロントにメゾンの真骨頂を感じる。クロスボディバッグを装着するという斬新なスポーツウェア表現にも心惹かれる。ジャケット15万3000円、Tシャツ2万5000円、パンツ8万4000円/すべてメゾン マルジェラ(メゾン マルジェラ トウキョウ 03-5725-2414)

その点でメゾン マルジェラは「アップサイクル」という独自の概念で、サステナビリティを表現しているのが面白い。代表作は春アウターとして大活躍してくれそうなリサイクルナイロンを使用したフーデッドジャケットだ。

裏地のタグに“RECYCLED”と明記されており、今後この「アップサイクル」を具現化したシリーズが拡充することを予見させる。

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ハウスコードの「アノニミティー・オブ・ザ・ライニング(内側の匿名性)」を表しており、一見別アイテムに見えるクロスボディバッグが実は、右身頃側のビッグポケットと一体化したもので、ジップ内に収納も可能というギミックがユニーク。そこにリサイクルナイロンを使い、「今あるものをデザイン的、品質的に高いクオリティのプロダクトに進化させる」という、“ならでは”のアップサイクルの考え方を提起しているのだ。

掲げる理念をデザインに落とし込み、サステイナブルに「プラス個性」を与えたアウターならば、メゾンを愛する者としても、日常の装いに自然と溶け込ませることが可能だろう。

お馴染みの手法の“もう一品”
「メゾン マルジェラ」のニット

サステイナブルのニット/メゾン マルジェラ
11万5000円/メゾン マルジェラ(メゾン マルジェラ トウキョウ 03-5725-2414)

マルジェラといえば、白いラベルとその四隅に施された4本のステッチ。通常は裏側に配されるそれを、表側に大きくデザインしたコットンニット。インナーとしても使い勝手良し。

 

清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文

# メゾン マルジェラ# サスティナブル# ジャケット
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