「サステイナブル」である。
衣料・繊維業界においても各社待ったなし。SDGs(持続可能な開発目標)の採択から既に4年以上が経過し、いよいよ百花繚乱の様相を呈している。オーシャンズでも幾度も取り上げてきた。
その中から見えてきたのは、言葉のみを独り歩きさせ、単なる謳い文句にしてはいけないということ。ユーザーに、義務感からではなく、自然な普及を企図しているブランドほど魅力的に映る。
その点でメゾン マルジェラは「アップサイクル」という独自の概念で、サステナビリティを表現しているのが面白い。代表作は春アウターとして大活躍してくれそうなリサイクルナイロンを使用したフーデッドジャケットだ。
裏地のタグに“RECYCLED”と明記されており、今後この「アップサイクル」を具現化したシリーズが拡充することを予見させる。
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