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2020.04.02

ファッション

ブルックス ブラザーズが1日15万枚のマスクを製造開始。医療従事者の支援へ

新型コロナに負けるな!「ファッションの力」とは…
ファッション業界からも、新型コロナウイルスと戦うための支援の手が続々と上がっている。アメリカの老舗ブランド「ブルックス ブラザーズ」もそのひとつ。
深刻なマスク不足は世界各国が抱える喫緊の課題だが、ブルックス ブラザーズは3月30日、自社工場で医療用マスクの生産を開始することを発表。アメリカ政府の呼びかけに応じたかたちだ。
ブルックス ブラザーズが1日15万枚のマスクで医療従事者を支援する
今回、ブルックス ブラザーズはニューヨーク、ノースカロライナ、マサチューセッツ州にある自社工場をマスクが生産できるよう“改造”。今後は1日あたり15万枚のマスクを製造するという。
もちろん、もともとはネクタイ、シャツ、スーツなどの製造に特化した工場である。仕様変更は簡単ではなかったはずだ。製造したマスクはアメリカ国内の病院や医療施設に送られ、最前線でウイルスと戦う医療従事者たちが使用する。
 
さらにブルックス ブラザーズは、ワシントンDCやアメリカ企業のCEO有志からなる連合体「ストップ・ザ・スプレッド」や、繊維とテクノロジーを研究する大学などとパートナーを組み、さらに踏み込んだ支援活動にあたる予定だ。
ブルックス ブラザーズは、長い歴史のなかで幾度となく国家の危機を経験し、そのたびに立ち上がってきた。1898年、赤十字社のサポートから始まり、南北戦争では軍のユニフォームを製造。創立200年の伝統は伊達ではない。
会長でCEOのクラウディオ・デル・ヴェッキオ氏は、「いま我々は世界的な困難に直面しています。この瞬間もパンデミックと最前線で戦う医療従事者に深く感謝し、今この国の医療機関が最も必要としてるマスクを提供するため、支援できることを誇りに思います」と語っている。
なお、今週からすでに製造を開始しているマスクに加え、間もなく医療用ガウンの製造にも取り掛かるそうだ。
ファッションブランドという枠を越え、自国のために、そしてウイルスに苦しむ世界各国のために立ち上がった彼らへ敬意を表したい。
 
[問い合わせ]
ブルックス ブラザーズ ジャパン
0120-185-718
www.brooksbrothers.co.jp
新型コロナに負けるな!「ファッションの力」
ファッションは気持ちをポジティブに変換するエネルギー。だからオーシャンズはファッションが好きなのだ。猛威を振るう新型コロナウイルスにも、ファッションは果敢に立ち向かう。自分たちの出来ることを見つけてアクションを起こすブランドやショップをリスペクト。そうした動きを少しでも多くの人に届けるために、オーシャンズは「ファッションの力」を記録する。上に戻る
小山田滝音=文


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