ライトパンツにはブーツを。発想の転換で着こなしアップデート【オマケ付き】
いつもの装い、いつものアイテムを、ほんの少し違う組み合わせにしてみる。するとどうだろう、全く違う印象に変わるではないか。
そんな見慣れた服の新たな化学反応を、人気スタイリストの菊池陽之介さんに聞いてみた。
軽快なのに重厚に見えるライトパンツにブーツ術

「シアサッカーやマドラスチェックなど、春夏らしいライトな布を使ったパンツには、どうしてもスリッポンとか、サンダルとか、軽い靴を合わせたくなる。そこを、あえて“重厚な”ブーツで、というのが今回の提案。
つまり、女性誌で言う“甘辛ミックス”という発想で、ライトなパンツとヘビーなブーツとのコントラストを楽しもう、と。合わせてみると、パンツの優しげな印象とブーツの武骨な印象を両得できるというわけです。
太めのパンツが多い今季は、ブーツのボリュームがちょうどよく収まるので特におすすめ。メインカットでは、シアサッカーにベージュスエードのデザートブーツ。色調はペールトーンにして馴染ませています」(談)。
もっとヘビーなブーツでも、ライトパンツに

いよいよ季節感全開なマドラスチェックのイージーパンツには、ブーツ界の中でも重厚感の高いダナーによるオールブラックのブーツを。カラフルな色調をブラックで引き締めて生まれるコントラストは、一度味わったらやみつきになるかも?

人気ブランド、テアトラのベージュのナイロンパンツに組み合わせたのはノンネイティブのブーツ。深みがあり、どこか色気も漂うブラウンカラーで仕上げられたアッパーと、同系色のグラデーションを形成する。土クサさも程良く醸される。
【オマケ】
「なんかもの足りない」ときほど頼れる小物使い

いろんな事情のアイウェア、グラスコードで楽しむべし
「リアルな話。老眼矯正の入ったレンズにしている人も少なくないと思うんです。そこで、首元から下げるグラスコードも少しポップなものにしてみる。すると前向きになれると思います!」(談)。

シルバーアクセは、華奢なタイプを“3点重ね”
「例えば、手持ちのシルバーアクセ。華奢なタイプを3点くらい重ね着けする遊びがあっていいと思います。デザイン違いで選ぶと着こなしに控えめな華を添えて」(談)。
スタイリスト・菊池陽之介さん
1979年神奈川県生まれ。熊谷隆志に師事したのち、2004年に独立。本誌ほかメンズ媒体を中心に、広告やタレント・ミュージシャンを多く手掛ける。シンプルなのに、少しのスパイスで見違える手腕は、オーシャンズでの活躍のとおり!
谷田政史(CaNN)=写真 菊池陽之介=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 増田海治郎、髙村将司、いくら直幸、増山直樹、菊地 亮=文 長谷川茂雄、今野 壘、大関祐詞=編集・文