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2020.03.19

ファッション

坂田真彦さんに聞いた。再燃するMA-1を大人に着こなす心得

モードからコンテンポラリーまで、この春はMA-1が盛り上がっている。
そこで、ヴィンテージからモードまで造詣の深いファッションディレクター、坂田真彦さんを招き、今、大人がMA-1を扱う心得を聞いた。
 

再燃するMA-1は大人のパワーアイテムだ!

MA-1の大人な着こなしを自ら実践中! アーカイブ&スタイル代表の坂田真彦さん Age50 
MA-1の大人な着こなしを自ら実践中!
アーカイブ&スタイル代表の坂田真彦さん Age50 
ソフネットやタケオキクチのディレクションを手掛ける坂田さん。今回着用したのは、2017年にリリースされた、グラフィックデザイナー、トム・ヒングストンとソフネットとのコラボレーションもので、丸みのあるUSAフィットが特徴。スラックスとオールデン、首にバンダナを巻いて、クリーンな着こなしを堪能中。
「大人にとっての魅力は3つ。袖と裾の3点リブブルゾンだから、“アクティブ見え”する。また、丸みのあるデザインは、ビッグシルエットのトレンドにもかなうし、ある程度の体型カバーにもなる。そして、羽織るだけでミリタリーなアクセントとなるコーディネイトが楽ですよね」。
ここへ来て、各ブランドが一斉に手を出している状況を分析する。
「我々世代が恐る恐る手を出してきたビッグシルエットの流れがいよいよ本格化している印象ですね。なかでもMA-1は、着るアイテムがあまり変化しない男性にとっては好都合。以前、官製品を納入するミリタリーブランドに話を聞いたら、今は丸みのあるUSAフィットが人気だそうで、これもシルエットの流行と無縁ではないでしょう」。
さて、選ぶ基準はあるのだろうか。
「アイテムを見るとブランドごとの解釈が面白い。何を残して、何を足しているか。このあたりに着目して、好みのMA-1を選ぶといいですね。古着ならば、ボロボロはNG。相当状態が良くないと、我々世代の場合は、清潔感に欠けてしまいます(笑)」。
もちろん、装う注意も忘れない。
「危険なのは、軍パンや軍靴など、コテコテな服と合わせてしまうこと。スラックスやリジッドデニムなど、キレイに仕上げたいですね」。
 

シンプルコーデには“1点クセあり投入”で技あり!

MA-1ジャケットのシンプルコーデは王道的なスウェットとデニムのコーディネイトと合わせて、その味を引き立てるべし。
ジャケット8万9000円、スウェット4万円、靴7万9000円/すべてサカイ、デニム6万5000円/サカイ×グラミチ(すべてサカイ 03-6418-5977)
ランウェイも飾った新作。アクションプリーツや袖回りにエマージェンシーカラーのオレンジを挿しつつ、フロントのジップは2つ備えており、締め方のアレンジもできるという遊び心全開のデザイン。王道的なスウェットとデニムのコーディネイトと合わせて、その味を引き立てるべし。


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