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2020.02.01

ファッション

ファッションで社会貢献!2020年に始めたいサステイナブルな服

自由でこそのファッション。でも、自由とは責任の裏返し。そこに折り合いをつけることは、社会で生きるうえで絶対に必要だ。その懸け橋となるサステイナブルな服、あらためて今年こそ。
まず事実を伝えよう。温暖化が進み、生態系は危険にさらされている。近頃の異常気象は、地球の悲鳴のようだ。そんな状況を知ってなお目を逸らしていては、これからも大地や海は泣き続け、僕らの生活は破綻する。
だからこそ今、多くのブランドが真摯に環境と向き合う。サステイナブルな服。それは決して詭弁ではない。
リサイクル資源を有効活用し、自然に対して極力ストレスを与えない。と同時に、デザイン性と発想力でファッションの楽しさを伝える。幾層にも重なる難しいミッションをクリアしたアイテムが、僕らの視野と選択肢を広げてくれるのだ。
では、消費者である僕らにできることは何だろう。物を大事にして長く使う、サステイナブルな服を意図的に選ぶ。それは間違いなく大切なこと。ただし、自分自身が変わらなければ意味がないとも思う。ファッションは自己表現であり、コミュニケーション手段でもある。
変に意識せずとも、自然と好きなものがサステイナブルなものに変わったとき、わざわざ「サステイナブルな服」と謳わなくてもいい理想の世界が広がるのかもしれない。
「ステラ マッカートニー メンズウェア」のコート、Tシャツ、スニーカー
コート20万円、Tシャツ3万5000円、スニーカー3万9000円/すべてステラ マッカートニー 03-4579-6139
「ステラ マッカートニー メンズウェア」のコート、Tシャツ、スニーカー
環境問題におけるリーディングブランドは今季、サステイナブルな素材の割合を64%にまで高め、変わらぬ理念をさらに突き詰めている。特に注目なのが、母なる自然にインスパイアされたカプセルコレクション「ウィー アー ザ ウェザー」だ。
エコニール再生ナイロンでできたコートは地球に敬意を払った“アースサテライトプリント”を、オーガニックコットン製のTシャツは、手のひらに地球を収めたグラフィックを「取り扱い注意」のメッセージとともに纏う。レザーフリーの“ステラ版”スタンスミスもお忘れなく。左足のタンで微笑む女性の肖像は、明るい未来を示唆するかのようだ。
 
清水健吾、鈴木泰之=写真 菊池陽之介、星 光彦=スタイリング 増山直樹=文


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