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2020.01.16

ファッション

人もコアラもハッピーな地球へ。ファッションで実現する「#prayforAustralia」

オーストラリアで昨秋から続く山火事で、すでに韓国の国土に匹敵する1030万ヘクタールの山林が消失、未だに収束する気配はない。
SNSでは世界中で「#prayforAustralia」のハッシュタグが拡散。多くの人や企業が問題意識を共有し、「自分にも何かできることはないか」と考えている。
その思いはファッション業界も同じで、例えばフットウェアブランドの「KEEN(キーン)」や熊谷隆志さんの「WIND AND SEA(ウィンダンシー)」は支援のキャンペーンを展開した。
 

年々悪化するオーストラリアの山火事。原因は……


昨年9月から続くオーストラリアの山火事。とりわけ深刻なのが野生生物への影響だ。すでに約10億匹もの動物や昆虫が焼死したと推測され、同国のコアラの3分の1が犠牲になったとも伝えられている。
オーストラリアの山火事は例年のことだ。問題視されているのは、火事の規模が年々大きくなっていることである。その大きな原因のひとつが「温暖化」だと見られている。昨年12月、オーストラリア全土の平均最高気温が約42度にも達し、オーストラリア史上最暑日を記録。深刻な干ばつも相まって植物は乾燥し、燃えやすくなっていたのだ。
そうして今回の森林火災は過去最悪レベルにまで悪化。火事で排出された二酸化炭素は、なんと約4億トン達するとも報道されている。
 

ファッションで「#prayforAustralia」!

そんな状況に立ち上がったのが、キーンとウィンダンシーである。
キーン・ジャパン www.keenfootwear.com
キーンは今年になり、アメリカ本社にて緊急全体ミーティングを実施。1月21日(火)までの間、公式オンラインストアと直営店のすべての売り上げの10%とブーツ3000足をオーストラリア森林火災救済に寄付することを決定した。
消防士たちが炎に立ち向かうために必要な高性能機材や装備も不足しており、キーンの寄付金はこれらの充足にも使われるという。
 
 
 
 
 
 
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この度のオーストラリアでの大規模森林火災によるコアラや野生動物の被害状況を踏まえ、WIND AND SEAは下記の通りの支援活動を行うことといたしました。 <チャリティーTシャツ販売> 1月15日(水)PM12:00よりチャリティーTシャツを公式オンラインショップ(https://windandsea.jp/)にて200枚限定で予約発売いたします。 商品のお届けは2月上旬を予定しております。 チャリティーTシャツの販売価格は5,000円(+tax)で、ご購入による収益金の全額を、WWFのkoala Crisisに寄付いたします。 SIZE CHART: LENGTH S:70.5cm M:72.0cm L:75.5cm XL:79.5cm SHOULDER S:44.0cm M:47.5cm L:51.0cm XL:58.0cm CHEST S:93.0cm M:103.0cm L:111.0cm XL:121.0cm SLEEVE S:17.0cm M:17.5cm L:19.0cm XL:20.0cm MATERIAL : COTTON100% #prayforaustralia #windandsea
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ウィンダンシーは15日よりチャリティTシャツの販売を公式オンラインショップで開始。アイコニックな「SEA」のロゴにコアラのシルエットが重なったデザインで、白とグリーンの2色展開。計200枚の限定品で、いずれも販売開始直後に即完売となった。
チャリティTシャツの収益金は、全額がWWF(世界自然保護基金)の「コアラ クライシス」に寄付される方針で、この寄付金は、コアラの生息地を取り戻すための植樹やコアラの保護、治療などに充てられる予定だ。
ファッションを通じた「#prayforAustralia」。ほかにも同様のキャンペーンを展開しているブランドもあるはずだから、気になるブランドの動向をちょっとググってみてもいいかも。
「サステイナブル」が注目されている今、多くのブランドが地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題を意識した商品づくりを進めている。我々もファッションを楽しみながら、それらに取り組むブランドをどんどん応援しよう。その積み重ねが地球を守り、自分たちだけでなくコアラや動植物たちのハッピーにもつながるはずだから。
 
原嶋鉄人=文


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