「簡単には売れない(easy not to sell.)」という意味を持つ言葉の頭文字を取ったエンツ。2019年AWにデビューしたばかりのブランドが、早くも日本ではビームス 六本木ヒルズにて取り扱いがスタートするという。 その名を聞いた時点で、既に一筋縄ではいかなそうな雰囲気がプンプン漂うなぁ……と見てみれば、どのアイテムも肌触りが滑らかで上質なカシミヤ100%! しかも、デザインは誰もが持っていそうな、いっさい奇をてらわない定番中の定番というところに、驚かされる。 あんまり深くは言わないけれど、一見普通そうに見えたあの子が夜になったら、アレ♥なんかスゴイ♥なんて思いをして、終いには虜になるかの如く、一見オーソドックスながら触れた人にだけわかるという玄人好みなクリエイション。何とも都会的だ。 しかも、そこにあるのはただのラグジュアリーな物作りではない。デザイナーを含め、関わるスタッフ陣がさまざまなカルチャーに触れ、地に足のついたファッションシーンを長く見つめてきたからこそ出せる、遊びと余裕がある。