2019.11.17
FASHION

本当に着られるニットはどれだ? “本物”だけを厳選してピックアップ!

ニット、スウェット、フリース。秋のワードローブといえばこの3種の神器である。それらに求めるのは、トレンドうんぬんよりも、本当に着られるものだけ、というシンプルマインド。ゆえにデザインはちょい地味!? でも読めば納得の秀逸感。そんな本物だけを厳選ピック。

「インバーアラン」
1975年から続いたスコットランド産、最後の末裔!?

「インバーアラン」のニット
7万円/ビームス プラス 原宿 03-3746-5851

1人のニッターが2万5000ステッチ以上からなる1枚のニットを約90時間かけて編み上げるスコットランド伝統のハンドニット。この名品がなんともうすぐ見納めを迎える。正確には編みの工程を海外に移したため、本国生産品が現在店頭に残っているものだけということなのだ。

既に本国生産は終了。理由はニッターの高齢化や賃金の見直しで現在の価格では対応できず、もしも生産を続ける場合は1着10万円以上になる見通しだ。おそらく今季が本国産を手に入れる最後の機会になるはず。持っていない者は店頭に急ぐべし。

 

「ビズビム」
本気で愛せる、手編みにこだわった本気の藍

「ビズビム」のニット
バックには刺繍で施されたシリアルナンバー入り。ゆえにすべて一点もの。 26万円/ビズビム 03-5468-5424

クラフトのぬくもりを感じられるショールカラーカーディガン。ムラ感のあるボディは、天然染料で枷染めしたこだわりゆえ。加えて、随所にはステッチワークによるダメージ加工を施し、絶妙なアクセントを付与することで、シンプルなデザインながらも、豊かな表情を形成。

また、襟は立てた状態でも着られるように襟元にボタンとループが配されている。ブランドらしい本藍の魅力を余すところなくニットで表現した本作。経年を重ね、自分色に染め上げることで、このプロダクトへの“本愛”がますます深くなるはず。だから左胸にはうっすらと……。

 

「ジョン スメドレー」
時代とともに進化した老舗のニュースタンダード

「ジョン スメドレー」のニット
3万3000円/リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238

ニットの老舗が現代スタイルと改めて向き合い、サイズスペックを根本から再考した新たなライン「スウェーターシリーズ」を打ち出した。非常に美しい24ゲージを採用し、デザインはその編み立てを最大限に活かしたバランスに。定番よりも肩幅を広く設定し、袖山を低く仕立てた、ゆったりとしたスリーブラインに。それに比例し身幅にもゆとりを持たせ、現代的なシルエットに。これを着て鏡の前に立てば、誰もが思わずニンマリするはず。今作は老舗の新定番になること間違いなし。

 

「バナナ・リパブリック」
普遍性と極上素材が導き出す深化系ニット

「バナナ・リパブリック」のニット
1万2182円/バナナ・リパブリック 0120-77-1978

奇をてらわないシンプルかつオーセンティックなデザインが基本のバナナ・リパブリック。だからか、そのベースとなる素材追求に余念がないのもブランドの特徴である。新作のマリンセーターも、その考えをたっぷりと反映させた出来栄え。

普遍的なデザインに上質なエクストラファインメリノウールを採用することで、ユーティリティとコンフォートネスの2つを満たしてくれる。デニムにチノに、軍パンに。あらゆるカジュアルパンツでの相性の良さは言わずもがな。そして、マリンボーダーの「清潔感」も俺たちが欲しいものだ。

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「ボーディ」
最上カシミアを用いた究極の日常着

「ボーディ」のニット
8万3000円/アルファ PR 03-5413-3546

あまり知られていないが、実はカシミヤには、地域によって原料の種類はさまざま。なかでも最高品質といわれるのが、内モンゴル産のホワイトカシミヤである。この素材を使ってパーカを手掛けたのが今季デビューのボーディだ。

一般的なカシミヤに比べ、軽さ、保温性が格段に高いだけでなく、繊維が非常に細く柔らかいため、肌への刺激がないのも特筆すべき点。また、素材名のとおり真っ白で美しい毛であるため、写真のような鮮やかな染色も可能に。ブランドが目指す究極の日常着に恥じない傑作がここに登場した。

 

清水健吾=写真 星 光彦=スタイリング 黒澤卓也=編集・文

# インバーアラン# ジョンスメドレー# バナナ・リパブリック# ビズビム# ニット
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