“ユルくてきれいめ”にアップデートした定番アメカジ服4選
細身な服=きれいめ。そんな方程式が常識だった世を生きた大人にとって、「ユルいきれいめ」な服は歓天喜地、まさにカラダも心も喜ぶ思いだろう。
骨太、アジ出し、馴染むまでは我慢。そんなアメカジの常識が変わってきた。そのアイコニックなスタイルはそのままに、力が抜けて、もっと洗練されたスタンダード。なるほど、こりゃいい。
「ビームス プラス」のフィールドジャケット

映画『タクシードライバー』のデ・ニーロも着てた、アメリカのタフガイのユニフォーム。それをシャープな黒に置き換えたら、大人との距離がもっと縮まった。

素材は国産テキスタイルメーカーの雄、小松マテーレ謹製のナイロン。エポーレットの付かない、初期型モデルが元ネタだ。
「ナイスネス」のフリースジャケット

カヤックやテントが似合いそうな、カブり&スナップボタン式のハーフジップフリース。着たときの懐かしいゆとりが、今は旬なシルエットとして味わえるからうれしい。

そして、触ると妙に気持ちいいボディはシルク100%!柔らかな肌触りも、光沢による上品さも堪らない。ワントーンも洒脱。
「キャプテン サンシャイン」のサーマルシャツ

デザイナー・児島晋輔さんは、業界でも知られたヴィンテージ好き。アメカジへの造詣は深く、見てきたサーマルも数えきれない。その知見を活かし、裾リブ付きでスウェットみたいに1枚でサマになるものを作った。

極厚のコットンワッフル地にラグラン袖のルーズフィット。しかもブラックで精悍な見た目ときた!
「トラディショナル ウェザーウェア」のネルシャツ

古着店では俗に“厚ネル”と呼ばれるヘビーなコットン製のネルシャツ。その多くはくすんだ色と、ヨレ感が持ち味だった。

しかしこちらはコシのある生地&発色も鮮やかで一気にクリーンなイメージに。身幅は広いから、こんな重ね方も楽しめるというのも加点対象。
三瓶康友=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 来田拓也=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 今野 壘=文