40歳を超えたら、足腰に優しくなったローテク靴、ハイテく?
40歳を超えたら……カッコいいだけの靴はもういらない!?
狙うべきは、“カッコ良くて足腰に優しい靴”の一択だ。そんな都合のいい靴があるかって? ソール技術が格段に進化した今、探せばいろいろあるんだこれが!
履き心地は旧時代のそれなんだけど、カッコいいし合わせやすいしで結局履いちゃうローテク靴。そんな靴がスタイルそのままに、足腰に優しくなっていたとしたら……。想像しただけでもワクワクしない?
野村訓市さんが書いてくれたヴァンズのコンフィクッシュと同じく、そんな夢のようなアイテムが実は結構あるんです。というわけで、最先端のすごいローテク、今日からハイテく?
インソールもライニングもふかふか
「コンバース」

クッション性に加え、通気性や軽量性にも優れる、多重構造のリアクトインソールを搭載。ライニングにもふかふかのフォームを入れたこの「オールスター 100」シリーズは、“ローテク=足腰ツラい”の常識を鮮やかに裏切ってみせた傑作だ。
おまけにこちらは、紐ナシでも履ける2-WAY設計なんだとか。いやはや、ホントすごいローテクだ。
ジャパンブランドのレガシーを最新技術で
「パンサー」

1981年発売のロングセラーにアップデートを加えて復刻した、ベルトが印象的な「パンサー ジョギング マジック」。ハの字型に広がる厚手のEVAミッドソールや、昨今人気のオーソライトインソールを搭載したのがポイントで、クッション性や安定性が飛躍的に向上している。レトロ感満点のルックスにして、中身は最新! というわけだ。
グニグニなゲルがファッションにも利く!
「アシックスタイガー」

学生時代も大変お世話になった我らがアシックスのライフスタイルブランドより。この「ゲルサガ 180」は、’90年代初期のランニングシューズ「ゲルサガ」のアッパーデザインを踏襲しつつ、ソールの180度にゲルをめぐらせクッション性を高めたモデル。ターコイズの挿し色も利いていて、シンプルな装いのアクセントにもってこいだ。
重いけど快適から、めっぽう軽いうえに快適へ
「ドクターマーチン」

あのバウンシングな履き心地が味わえるなら、重さはご愛敬。そう思っていたけれど、軽くてもマーチンならではの快適さを堪能できるイイ時代がやってきた。定番の短靴をベースにした「キャバンディッシュ 3ホールシューズ」は、ファイロンという超軽量樹脂製ミッドソールを搭載するなどして、およそ1/3の重量削減に成功。そこいらのスニーカー以上に快適なのだ。
この見た目にして反則級の軽さ!
「ティンバーランド」

スポンジ状のEVA製ミッドソールを搭載したこの「リッチモンド リッジ チャッカ」は、馴染み深いボリューム感とは裏腹に、とにかく軽い! 若き日にBボーイしていたティンバー好きなアナタなら、手に持った瞬間、あっと驚くはずだ。クッション性もノーマルのそれに比べ、グンと増している。おまけに完全防水だなんてもう最高じゃないか。
より優しく、よりタフになった名作
「アディダス スケートボーディング」

ローテクスニーカー不動の定番を、スケーター向けにアレンジした「キャンパス ADV」。スケボーの基本技、オーリーをキメる際に擦れる小指あたりのスエードを2重構造にしているほか、ミッドソールにクッション性や屈曲性に優れるオリジナルの「バウンス」フォームを用い、快適性をアップデートしている。なお、紺×白は今季の新色だ。
これぞ温故知新!なハイブリッド
「ビズビム」

レザー好きにはたまらない、アメリカ・ホーウィン社製のベジタブルタンニン鞣しのカウスエードを用いたチャッカブーツ。アウトソールはお馴染みのクレープ素材だが、軽量なEVAのミッドソールを組み込むことで、クッション性を飛躍的に高めている。それでいてフォルムがシュッとしているのも持ち味だ。
手持ちのマイシューズを優しくしたいのなら……
インソールを変えるべし!

知ってる人は昔からやってる“足腰に優しい化”の定石が、インソールの交換。ペラペラのそれをちょっとイイものに変えるだけで、履き心地はグンと快適になる。グラビスのインソールは、硬度の異なるフォームを合わせたハイテク仕様。クッション性、安定性、軽量性、すべてが抜群だ。未経験の方はぜひやってみて。
清水健吾=写真 星 光彦=スタイリング 秦 大輔=文