激しく色落ちしたインディゴは、いわばグラデーションの利いたサックス。
淡い色を同系色のネイビーで引き締めれば、トーンも揃ううえに、色落ちのワイルド感も中和されて一石二鳥なのだ。
紺ブレ&マリンテイストが爽やかさを獲得する鉄板ワザ
キレイな印象にまとめ上げる救世主にして、デニムの最良の相棒、ネイビーブレザーを羽織れば、いとも簡単に“劇落ち”が“爽やか”に変換される。インディゴの色残りを最小限にすべくウォッシュ加工を施したスリムストレートのデニムにも、お行儀の良さを与えてくれる。バスクシャツと白のヴァンズでマリン度を高めるのがさらなる成功の鍵。
かすかにワイルドさを加えるならミリタリーブルゾンをさらり
ストーンウォッシュが醸すハードな印象をピックアップして合わせたのが、ミリタリー調のブルゾン。狙いの配色効果とスリムなデニムのシルエットとの相乗効果で、一定のクリーンさはキープしながら、程良い武骨さも残すことができるのだ。
ルーズなスタイルを大人のストリート感でさばく
独特なムラ感の残るストーンウォッシュのストレートは、若干ルーズな印象。白T&コンバース&キャップで、昨今の気分でもあるストリートライクに合わせてみるのもいい。軽やかなシャカシャカ素材のステンカラーをオンして、大人らしさも加えたい。
リラックススタイルには素材感のミクスチャーで味つけを
ゆるめのイージーフィットデニムを、リラックス感ある服選びで、さらにその印象を強調させてみる。個性的な編み柄を持つルーズなざっくりニットで、色落ちデニムとの表情の変化を楽しみながら、白スニーカーで爽やか感もアップ。ソックスも白で強調すべし。
谷田政史(CaNN)=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物)、鈴木克典=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 髙村将司、川瀬拓郎、いくら直幸、増山直樹=文