中がジメッとしない仕事靴で、蒸れに、ゲリラ豪雨に、備えよ常に。
働く男の夏対策●これからの季節、働く男にとって強敵なのが、毎日上昇していく不快指数。体のジメジメも、ときには人間関係のジメジメも御免被りたい貴方のために、夏の仕事をサラサラにするアレコレを紹介する。
鬱陶しい梅雨が終わればいよいよ本格的な夏。だからレイングッズとはオサラバ……とならないのが近年の日本。なぜなら南国レベルのゲリラ豪雨が頻発するからだ。
そうなるとビジネスシーンでは特に、靴のチョイスが悩ましい。革靴だと気が引けるし、だからといってゴツいレインシューズというわけにもいかない。
そんな今だから、革靴顏してるのに雨に強い、ゲリラ豪雨にも負けずに働く、男の味方をチョイスしてみた。
1:フォックス アンブレラ
突然の雨にめっぽう強いローファー
フォックス アンブレラといえば、英国王室御用達の傘で知られる老舗。信頼度が高く、しかも格式のある傘はひとつは手に入れたいところだが、そんな由緒ある傘専業ブランドが、レインローファーを手掛けていることをご存知か? アッパーもソールも雨水を通さない柔らかなラバーで仕上げている。
しかもこちらはユナイテッドアローズの別注で、通常よりもコバの張り出しを抑えたスタイリッシュなフォルムが特徴。雨が止んで街で履いていてもまったく違和感はない。
2:アシックス ランウォーク
スポーツでの技術を踏襲したプレーントウ
アシックスはご存知のとおり日本が世界に誇るスポーツブランド。そこがドレスシューズを手掛けているなんてちょっと意外ではあるけれど、このプレーントウを雨の日に履くと、その理由に納得するだろう。
スポーツシューズでは馴染みのある、アシックス独自のクッション性の高いソールシステム「ゲル」を搭載しているから軽快に歩けるだけでなく、アッパーには、透湿性・撥水性に富んだゴアテックス生地を採用。
これなら、営業中に突然の豪雨に襲われても、足がビショビショになる前に濡れない場所へ走って避難できるだろう。
3:エコー
普段使いしたいムレ知らずの定番
北欧デンマークで1963年に創業したエコー。婦人靴やスニーカー、ゴルフシューズやサンダルなど、靴作りのバリエーションがとにかく広い総合的なシューブランドだ。そんなエコーのビジネスシューズで高い人気を誇るのが、プレーントウの「CALCAN(カルカン)」。
牛革アッパーの内側がオリジナルの柔らかなテキスタイルになっているため足に優しく、しかも取り外し可能なインソールはレザー張りなのに高い通気性を誇る。だから雨の多い季節には、とりわけビジネスマンからの支持が厚いのだ。
柔らかで履きやすいだけでなく、通気性を高めたインソールとメッシュ生地が合わさることで、内部がジメッとしにくい構造になっている。
4:リーガル シュー&カンパニー
あのキャップトウがゴアテックス仕様に
「リーガル シュー」といえば、少しぽってりとしたラウンドラストのキャップトウシューズが定番のひとつ。こちらは、インナーにゴアテックス生地を搭載した進化版で、まさに悪天候でも気兼ねなく履けるのが強みだ。
しかもビブラムソール仕様なので、レザーソールでは太刀打ちできない急に雨にも、このキャップトウならストレスなし。
アッパーの外側は、上質な光沢のあるスムースレザー。インナーはゴアテックス仕様のため、防水性、透湿性は申し分ない。昔ながらのグッドイヤーウェルト製法で仕上げているから、修理もしやすい。
5:スピングルビズ
雨の日に頼れる機能満載の防水型革靴
巻き上げタイプのキャップトウモデル。ゴムメーカーからスタートした日本らしい職人気質なブランドだけに、バルカナイズ製法で仕上げたアウトソールの防水性能はお墨付きだ。しかも履き心地はスニーカーそのものだから、歩きやすい。
アッパーは、超撥水機能のあるソフトレザー、ライニングも透湿性に優れているためゲリラ豪雨に遭遇しても慌てることはない。
スピングルが得意とする圧着技術を使ったバルカナイズ製法で仕上げたソールは、雨水の侵入をシャットアウト。かなり薄いアッパーは内部の通気性にも優れているから真夏も心強いのだ。
これから夏の終わりまで、急な雨に備えたビジネスシューズは必須。
秋以降も使用頻度はそれほど減らないし、複数タイプを持っていてもいいぐらい。夏もスマートにビジネスを進めたいなら、備えは万全に!
高橋絵里奈=写真 柴山陽平=スタイリング 長谷川茂雄=文