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2019.05.22

ファッション

カジュアルに、ダンディズム。今こそ袖を通したいジョルジオ アルマーニ

PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
GIORGIO ARMANI ジョルジオ アルマーニ
37.5歳から築くべき、プレミアムブランドとデイリースタイルのいい関係。そのヒントを導くフォトストーリー。今月は、クラフツマンシップに自信を持つブランドで。
サマーウールが織りなす美しいドレープのジャケットに、深い股上のツータックパンツ。/ジョルジオ アルマーニ
ジャケット36万円、ベスト17万3000円、Tシャツ3万6000円、パンツ15万5000円/すべてジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
サマーウールが織りなす美しいドレープのジャケットに、深い股上のツータックパンツ。いかにもアルマーニらしいクラシックなスタイルを撮ったのは、ミラノのアルマーニ本社にある天井画をプリントした電光パネルの前。
これは、1年もの歳月を経て3月下旬、リニューアルオープンしたアルマーニ / 銀座タワーのメンズフロアにある。彼らの本拠地、ミラノと日本をつなぐ象徴の前で、ブランドを象徴するスタイルを。
 
スエードのような風合いのブルゾンに、縮絨加工を施して反物のような質感を表現したナイロンパンツ。/ジョルジオ アルマーニ
ブルゾン14万3000円、ベスト22万円、Tシャツ3万6000円、パンツ13万5000円、靴7万2000円/すべてジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
スエードのような風合いのブルゾンに、縮絨加工を施して反物のような質感を表現したナイロンパンツ。プレミアムな要素を巧みにデイリーウェアに落とし込むクリエイションの存在感は、ネイビー×白の定番色コーデでもくすむことはない。
着る場所も然り。世界各地から集めた色とりどりな大理石が敷き詰められたアルマーニ / 銀座タワーでもこのとおり。ラグジュアリーとカジュアルは共存できるのだ。
 
ピークドラペルのスーツは、深いVゾーンのダブルブレストがダンディ。/ジョルジオ アルマーニ
スーツ40万円、Tシャツ11万8000円/ともにジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
1980年、映画『アメリカン・ジゴロ』でリチャード・ギアがラフに着たアルマーニのスーツスタイルは新鮮で、メンズドレスに新たな価値をもたらした。
それから約40年。往時を彷彿させる装いがこちらだ。ピークドラペルのスーツは、深いVゾーンのダブルブレストがダンディ。キュプラのとろみを引き立てる絶妙なブルーグレーも出色だ。それを、Tシャツ一枚、ノーベルトで着こなす。アンコン仕立ての発明に始まったアルマーニのスーツ革命は、今も続いている。
 
濃度も太さも異なる青と白のウール糸を使ったカーディガン/ジョルジオ アルマーニ
カーディガン24万円、Tシャツ7万1000円、ショーツ22万円、サングラス3万4000円/すべてジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
使うのは、濃度も太さも異なる青と白のウール糸。編み方もところどころ変えて、立体的でうねるようなグラデーションを表現した柄は、打ち寄せる波のようでもあり、サイケデリックな紋様のようにも見て取れる。
そんなカーディガンのインナーには、ジオメトリック柄を織りで表現したニットTシャツを持ってくる。「派手な落ち着き」とでも言うべきコンビネーションが、大人の休日を華やかに彩ってくれるはずだ。
 
ハーレムパンツのようなシルエットの1本は、カレイドスコープを覗いて見たようなグラフィックでいっそうミステリアスに映る。/ジョルジオ アルマーニ
ブルゾン27万円、パンツ26万円、靴7万2000円、Tシャツ参考商品/すべてジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
深く取った2つのタックに裾のボタン。ハーレムパンツのようなシルエットの1本は、カレイドスコープを覗いて見たようなグラフィックでいっそうミステリアスに映る。
素材はレーヨン×キュプラ。ひんやりとした肌触りが心地良い。それを、シアサッカー調の凹凸のある素材で仕立てたブルゾンでコーディネイトすれば、夏に最適な装いの出来上がりだ。背景に流れる文字は、アルマーニ自身が書いたサインを象った新ロゴである。
 
ライダーズのようなジャケットに採用されたショールカラーは、アルマーニらしさを端的に示すディテール。/ジョルジオ アルマーニ
ジャケット36万円、Tシャツ5万8000円、デニム11万3000円、靴9万4000円/すべてジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
ライダーズのようなジャケットに採用されたショールカラーは、アルマーニらしさを端的に示すディテール。そして、和な雰囲気のグラフィックに隠れた「GA」ロゴはブランドのアーカイブをベースにしたもので、インナーのTシャツにも刺繍されている。
そんな2つのアイコンを取りまとめるのがテーパードを利かせたデニム。脚線に沿うシルエットながらストレッチが快適な実力派。これが日本製というのが、誇らしいじゃないか。
 
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング AMANO=ヘアメイク


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