ずばり、ランドセルからインスピレーションを得たというショルダーバッグ(首に掛けたり手持ちもアリ)である。
そもそもランドセルというのは日本独自のスクールバッグ。そこに着目したのが日本の文化を愛してやまないディオールのメンズ アーティスティック ディレクター、キム・ジョーンズだったというわけだ。
とはいえサイズは小ぶりで、メタリックな色合い&チェーンストラップでハイパーモダンな雰囲気を醸し出しているのは実に斬新。
昨年11月、メカと肉体の融合を模索し続けてきた現代アーティストの空山基氏とともに日本で開催した、プレフォール 2019 メンズ コレクションからのバッグと聞いて納得である。
さてどうやってこのバッグを取り入れようか。小学生の気持ちになって、というわけではないが、装いを楽しむ秘訣は自由奔放な“少年力”なのかもしれない。
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、実川 実、今野 壘=文