時は90年代。バス釣りブームに身も心もどっぷり浸かったというオーシャンズ世代なら、写真を見た瞬間に思わずアガったはず。あの有名なソフトルアーブランド、ゲーリーヤマモトのロゴをセンス良く俺たち好みなデイリーウェアにプリント&ワッペニングされているのだから。
昔からワーム(ソフトプラスチック製ルアー)の代名詞といえばゲーリーだったし、確かに値は張ったけど、その代わりによく釣れたのはいい思い出。袋の独特なフォントも格好良くて、みんなわざわざシールを買ってタックルボックスへ貼っていたっけ……。
釣りを通ってない人はポカ〜ンかもしれないが、青春の思い出が詰まったロゴがとびきりセンス良くデザインされたワードローブが登場したと聞けば、少しは沸いた気持ちをわかっていただけるか?
しかも、今年は釣りに関連するウェアが非釣りブランドからも続々登場しており、いわばアタリがキテる状態。合わせどきはどう考えても今だ。
GARY YAMAMOTO × PSICOM ゲーリーヤマモト × サイコム
バス釣り界を代表するソフトルアーブランド、ゲーリーヤマモトの日本支社社長は、伝説的バスプロの河辺裕和さん。サーフィンも嗜み、しばしば訪れる千葉のサーフエリアにある「チボリ サーフ ショップ」を営むサイコムの小野塚智之さんとの親睦が深まり、本コラボが実現。
抜群の存在感を備えながら、気軽に着られる日常服が揃う。
SOUTH 2 WEST 8 サウス2 ウエスト8
釣りを格好よく、の筆頭ブランドといえばココ。毛針で渓流魚を釣る日本古来のテンカラ釣りを想定したフィッシングギアは、とにかくポケットが多彩。タフな素材と相まって、男好きするヘビーデューティな趣を醸している。
オリジナルのカモ柄をプリントした左は、防水透湿性のある3レイヤー素材を用いた1着。毛針を留めるムートンが目を惹く右の1着は、密なコットンウェザークロス製だ。
STANDARD CALIFORNIA スタンダード カリフォルニア
タックルボックスがすっぽり収まる胸の大ぶりなポケットを備えた、防水透湿性のあるパーカ。背面には獲物を収めるポケットがドンと主張する。そんな本格的なディテールを備えながらルックスは都会的、というのが新しいよね。
HOMBRE NIÑO × CORONA オンブレ ニーニョ × コロナ
コロナのハンティングベストをベースに製作したノーカラージャケット。多彩なポケットの付いたメッシュ身頃は、ジッパー&バックルで取り外すことも可能と、ギミック感満点の作りが男心をくすぐる。ゼッケン風の蛍光裏地もなかなか洒落ている。
COLUMBIA PFG コロンビア PFG
本気スペックでありながら、密かに今どきな雰囲気と噂の釣りコレクション「PFG」より。背裏上部にメッシュを当てたドライタッチの撥水ナイロンシャツと、褪せ感がイイ味なストレッチ混のコットンパンツ。
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 秦 大輔=文 長谷川茂雄=編集