アクティブ派の洋服選びにおいて、動きやすさや着心地は絶対的な正義だ。なのに「細いパンツしかはかなくていい」だなんて、まるで禅問答だと思われるかもしれない。だってスリムなアイテムには、窮屈で動きにくいといった旧来からの固定観念があるから。
けれど例えば、都市生活や旅におけるリアルな機能や快適性をカタチにしているノンネイティブのパンツをはけば、そうしたネガティブなイメージは瞬時にして過去のものとなる。
NONNATIVE ノンネイティブ
余計なダブつきが抑えられたスマートなパターンワークは、レッグラインに沿って程良くフィットし、脚さばきを妨げることなく生地が追従するので実に歩きやすい。また、ストレッチの効いた素材が使われており、タイトでも突っ張らずストレスなくはける。しかも定評のある美しいシルエットによって、万人がスタイリッシュにキマる。
実際、デザイナーの藤井隆行さんも「身長が高くない自分には、細いパンツのほうがバランス良く見えるんです。スリムなテーパードフィットはスタイルアップ効果が望めるので、決して脚が長いとはいえない多くの日本人の助けになります」と、自身も細身のパンツしかはかないという。
つまり細いシルエットはファッションであると同時に、ひとつの機能なのだ。お洒落に軽快に、そして活動的に生きるためのギアとして、細いパンツはキミの味方になるはずだ。
昨年の発売開始より早くも人気の「アルピニスト イージーパンツ」は、腰回り&太腿に少し余裕があり、膝下に向かって細くなるシルエット。ウエストにはゴムを内蔵し、生地もストレッチが利いているため、スリムなテーパードフィットでもストレスなくはける。加えて、裾に配された隠しジップによってスムーズに脱ぎ着でき、その開閉で足元のアレンジも可能だ。
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク いくら直幸=文