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スニーカー界の最注目人物が選ぶ10足は垂涎必至のレアモデルばかり

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スニーカー愛に溢れる男が語る「トクベツすぎる10足」とは?
OC世代に捧げるスニーカー偏愛物語 vol.5

スニーカーコレクター
KING-MASA さん
“常時完売”という意味を名にした自身のアパレルブランド、Always Out Of Stock、スニーカーブログ、HI-LIFE-SBを手掛けるほか、1年間に手に入れたベストスニーカーを詳細にまとめた『OUT OF STOCK SNEAKERS』を過去3年にわたって出版。



目下、スニーカー界で最もホットと呼ばれる男。世の中にコレクターは多く存在するが、KING-MASAさんが突出しているのは、限定品やコラボなど即完売となったレアなモデルに特化していることだ。

「僕は自他ともに認める超ミーハー。人気のあるモデル、珍しいモデルが大好き。ただ、基本的にはプレミア価格で買わないのが信条です。そのために何時間も行列に並んだり、1日に数軒を回るなどの苦労は惜しみません。それでも入手できなかったら、仲間とトレードしたり。当然スニーカーそのものにも惹かれますが、情報の収集や並ぶことも含め、GETまでの過程が楽しいんです。僕にとっては人と人とをつなぐツールみたいなもので、スニーカーを通して大勢の方々と出会いました。スニーカーがなければ現在の僕はありません」。

今回は少なくとも700足以上というコレクションから、思い出深いモノ&愛用中のフェイバリットスニーカーを厳選してもらった。


01 ナイキの「エア フォース 1 ロー “馬・華”」

ナイキの「エア フォース 1 ロー “馬・華”」

中国の旧正月にリリースされる毎年恒例の干支コレクション。シュータンラベルに“馬”、バックステイに“華”の漢字が刺繍されたこちらは、シリーズ第1弾として2002年の午年に発売されたもの。

「僕のスニーカー愛に火をつけた原点ともいえるモデルです。当時はエア フォース 1がブームになっていて、定番カラーも含めて日本ではなかなか手に入らなかったのですが、家族でハワイへ行ったときにローカルなセレクトショップで発見し、父親にお願いして買ってもらいました。白と赤のコントラストが抜群に格好良く映りましたね。以降、ドンドンのめり込みました」。


02 ジョーダン ブランド×ユニオンの「エア ジョーダン 1 レトロ ハイ OG NRG」

ジョーダン ブランド×ユニオンの「エア ジョーダン 1 レトロ ハイ OG NRG」

「LAに住んでいた頃、よく通っていたショップ」だという、ユニオン(※1)による2018年発売の別注モデル。配色の異なる2足のヴィンテージのエア ジョーダン 1を合体させたようなリメイク風のデザインで、このカラーはLAと東京のユニオン限定。

「リリース情報の解禁前に、ユニオンが匿名でフリマに出店し、本物の古着と並べて販売したんです。店員が最新のコラボモデルだと説明するも、大半の客が『こんなの知らない。偽物だ』と疑って買わなかった。その様子を隠し撮りした動画をSNSに配信し、スニーカーヘッズの話題をさらったシロモノです。そうしたユニークなプロモーションにもヤラれました」。


03 ナイキラボの「エア ジョーダン 1×ヴァージル・アブロー」

ナイキラボの「エア ジョーダン 1 × ヴァージル・アブロー」

時代の寵児、ヴァージル・アブロー(※2)がナイキの名作をカスタムするコラボプロジェクト、ザ・テン。2017年リリースのこちらはシリーズNo.1の人気を誇り、定価の20倍以上のプレミア価格で取引されることも。

「パッと見は普通ですが、随所のディテールが脱構築的&アレンジされた革新的な一足です。ナイキにとってエア ジョーダン 1は特別なモデルで、コラボレーションのハードルも格段に高い。それをここまで大胆に、かつ本来の魅力も損なうことなく手を加えている点に脱帽! 僕のブランドのシューレースに替えて履いていて、コレとは別に保存用も所有しています」。


04 ナイキ×カニエ・ウェストの「エア イージー 1」

ナイキ×カニエ・ウェストの「エア イージー 1」

「現在ではアディダスのイメージが強いカニエも、かつてはナイキを象徴するアーティストでした。そんな両雄がタッグを組み、2009年にリリースした最初のモデルのファーストカラーがコレ。それはもう発売前から話題沸騰で、数人のスニーカー仲間とチームを編成し、ローテーションしながら24時間並んで手に入れました。

さらに翌月に販売されたブラックをGETしたときは、1週間ほど行列に並びました(笑)。今でこそ、こうしたフューチャリスティックなデザインは人気ですが、当時は非常に斬新でしたね。この感覚を既に10年前に持っていたカニエって、やっぱりスゴイ!」。


05 ヴァンズ×F.O.G.の「エラ 95 DX」

ヴァンズ×F.O.G.の「エラ 95 DX」

ジェリー・ロレンゾ(※3)が2013年に設立した、LA発の注目ハイストリートブランドであるフィア オブ ゴッド。そのディフュージョンラインに位置づけられる、F.O.G.との’17年発売のコラボモデル。

「以前はナイキ一辺倒でしたが、最近は久しぶりにヴァンズも気分。コイツはコレクション用ではなく、ガンガン履く前提で購入しました。ブランドロゴのリピート柄でパンチが効いているけど、ベースカラーが白だからコーディネイトしやすいのが気に入っています」。


06 ヴァンズ×マインドシーカーの「オールドスクール“ライトニング 2”」

ヴァンズ×マインドシーカーの「オールドスクール“ライトニング 2”」

「シューレースを自分のブランドのものに交換して愛用中。左足と右足で色違いを通しているのですが、こうしてスニーカー自体に使われているカラーを拾うと、違和感なく馴染みます。このテクニックをマネしてくれるファンも多くてうれしいですね」と話す一足は、2015年にLAでスタートした、日本人とアメリカ人のデザインチームが手掛ける赤マル急上昇のストリートブランド、マインドシーカーとのコラボモデル。昨年、カリフォルニアのロングビーチで開催された、世界最大となるストリートカルチャーの祭典「コンプレックス コン」で先行発売された際に入手。


07 ヴァンズ×ビリーズの「オールドスクール」

ヴァンズ×ビリーズの「オールドスクール」

今年の元旦、初売りで発売された別注モデル。サイドのジャズラインは面ファスナーになっており、剥がすとチェッカー柄が現れる。「昨年、LAでビリーズの方がサンプルを履いているのを目撃し、ひと目惚れしました。

白ベースに大好きなネオンカラー、しかもクレイジーパターンだなんて、派手なスニーカーに目がない自分にはドンピシャ! 趣味でサーフィンをするので、日焼けした肌にはこうした鮮やかな色が良く映えるんです。なので、最初からコレクト目的ではなく、どうしても履きたくて履きたくて。この夏はTシャツ&短パンのスタイルに大活躍するはず」。


08 バレンシアガの「トリプル S トレーナー」

バレンシアガの「トリプル S トレーナー」

「スニーカーはスポーツメーカーにしか興味がなく、ファッションブランドのモデルは認めていなかった。トリプル Sも、やたらとデカくて岩みたいだなって(笑)。けど、いざブレイクすると僕のミーハー魂が揺さぶられて……。

最初は足がつりそうなほど重く感じたけど、しだいにフィットしてきて意外と履き心地がいい。話題性や洒落感もピカイチで、見た目のパンチもあって、思いのほか気に入っちゃった。コレをキッカケにしてメゾンのスニーカーに対する価値観が変わり、この後、ルイ・ヴィトンにも手を出しました。新しい発見になって視野が広がりましたね」。


09 ナイキ×フィア オブ ゴッドの「エア フィア オブ ゴッド 1 ライトボーン」

ナイキ×フィア オブ ゴッドの「エア フィア オブ ゴッド 1 ライトボーン」

05で紹介のフィア オブ ゴッドのジェリー・ロレンゾが、ヴァンズに続いてナイキとのジョイントワークを実現。多くのコラボが既存モデルのアレンジなのに対し、ハイカットのバッシュスタイルとなる本作はゼロから創造された完全なニューデザイン。彼の類い稀なるクリエーションセンスとスキルを、メーカー側が高く評価している証しともいえる。

「今年の1月中旬に抽選でGETしたばかり。税抜定価3万5000円ですが、さっそく10万円ほどのプレミア価格がついています。晴れた日に下ろす予定で、今は、どんな装いに合わせようかと考えているところ」。


10 ナイキ×トム・サックスの「ナイキクラフト マーズヤード 2.0」

ナイキ×トム・サックスの「ナイキクラフト マーズヤード 2.0」

「現代アーティスト、トム・サックスとのコラボモデルです。今まで3作が発売されたなか、コレは2017年に登場した第2弾。まずリリース前に海外のセレブに配られ、ファッションウィークに訪れた著名人がこぞって履いていましたね。案の定、一般販売されると即完売でした。

ただ当初、僕にはピンとこなくてスルーしたのですが、後々になって欲しくなってスニーカー仲間から譲り受けました。今は30万円くらいのプレミア価格になっています。そんなレア性もさることながら、あらゆる洋服にマッチするのも魅力で、デニムからスーツまで幅広く合わせて楽しんでいます」。


偏愛トークにまつわるお節介な注釈

※1 ユニオン
シュプリームの創設者によって1989年にNYで開業し、現在はLAと原宿に店を構える最重要セレクトショップ。

※2 ヴァージル・アブロー
かつてカニエ・ウェストのスタイリストを務め、現在は自身のブランドに加え、ルイ・ヴィトンのメンズも指揮する。

※3 ジェリー・ロレンゾ
学生時代にギャップやディーゼル、ドルチェ&ガッバーナの販売員を経験し、大学院でMBAを取得後、MLBのLAドジャースに就職。そんな異色の経歴を持ち、フィア オブ ゴッドを立ち上げるとカニエ・ウェストの目に留まり、ジャスティン・ビーバーとも一緒に仕事をするなど瞬く間に頭角を現した、ストリートで目下注目のデザイナー。


鈴木泰之=写真 加瀬友重=文

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