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2019.03.28

ファッション

ときには冒険するのも大切。想定外アレンジのデニムでマンネリ脱却

いろいろ試してきたから、自分の好きなカタチやブランドのデニムがある。だから、いつも同じものをリピートする。
それはそれでいいけど、ちょっとばかりツマラナクない? シカクイアタマを丸くする感覚で、トップクリエイションによる想定外のデニム、楽しんでみやしませんか?
 

「ヴァレンティノ」のデニム

「ヴァレンティノ」のデニム
6万5000円/ヴァレンティノ 03-6384-3512
歴史と格式ある名門ファッションブランドでありながら、現クリエイティブ・ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ就任以降、フレッシュ感いっぱいの斬新なクリエイションが止まらないヴァレンティノ。アイコン的にスタッズを用いたり、カモフラージュ柄やロゴを大胆に使った服、さらには現在のスニーカーブームの礎となるような傑作を発表するなど、例を挙げればキリがない。
そして今季、またもや興味深い企みがあるアイテムを発表。それが、このデニムだ。レッグのサイドに1枚のパネルを配していわゆる「耳」が2つあるリメイク風デザインが最大の特徴。古着のような色落ち感も合わさり、オシャレを楽しむティーンエイジャーのデニムみたいな雰囲気が面白さ。心若き大人にはいてもらいたい秀作だ。
 

「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」のデニム

「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー」のデニム
9万5000円/イーストランド 03-6712-6777
時代の寵児。現在のメンズファッションシーン最重要人物のひとり、ヴァージル・アブローのセンス炸裂。ルノワールやモネといった印象派の絵画のようなグラフィックをデニムにプリント。モチーフの水面の陰影とデニムのブルーとが美しい調和を見せる。
 

「サンローラン」のパーカ

「サンローラン」のパーカ
パーカ10万5000円、Tシャツ3万7000円、パンツ6万8000円/すべてイヴ・サンローラン 0570-016-655
1970年代、ウエスタンやワークウェアのメーカーがこぞって発売していたレースアップのデニムシャツ。現在でもヴィンテージショップなどで散見される古着好きには知られたアイテムだが、それをビッグメゾンが手掛けるという意外性に思わずドキッとさせられる。
薄手のライトオンス生地が使われているため春夏でも快適に着られ、リアリティ溢れる色落ちやダメージ加工もムード満点。その一方、フーデッドスタイルへとアレンジするオリジナリティも忘れていない。アメカジ世代として、今季「マカダム・カウボーイ」をテーマに掲げるサンローランを気にせずにいられないのだ。
 
渡辺修身、鈴木泰之、蜂谷晢実、高橋絵里奈(清水写真事務所)、比嘉研一郎=写真 星 光彦、来田拓也、松田有記=スタイリング 髙村将司、いくら直幸、今野 壘=文


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