たとえオリジナルを知らずとも、かつての人気や名声、その背景を知るだけで、今蘇った意義を存分に感じられる。
そして、改めてリリースされたものの良さに触れ、それらのシナジーで胸が何倍にも熱くなっていくのが復刻アイテムの良さなのだ。
「ブルックス ブラザーズ」のセットアップ
春夏に人気のシアサッカー地のセットアップが、アメリカ製の1818コレクションで復刻。スタイルは定番の「リージェント」。確かな技術と最新設備の整う、マサチューセッツ州サウスウィックの工場で作られている。
「レイバン」のサングラス
1960年代に人気を博し、コアなファンの間では伝説となっていた「メテオール」が再発。力強いシェイプと艶やかなクリアストライプのフレームは存在感も十分。しかも、いきなり全18色展開とバリエも大充実。
「ザ・ノース・フェイス」のジャケットとバッグ
1990年代、スノーボードカルチャーの勃興とともに人気を呼んだカラーブロッキングのジャケット。「レイジ」シリーズの名称で、ウエストバッグとともに復活。機能面においても、アップグレードされている。
「コスビー」×「シップス」のTシャツとショーツ
’90年代の渋カジ&アメカジブームで支持を集めるも、以降めっきり見なくなった懐かしのブランド。実は長らく休眠状態にあったが、このたび待望の復活!
「ヴァルスター」のコート
今では“ブルゾンの元祖”とも謳われるミラノの老舗アウターブランドだが、元来はコートメーカーだった。そうしたルーツを現代に伝えるべく発売されるのが、1978年開催のサッカーW杯にてイタリア代表チームの公式ウェアであったステンカラーの復刻モデルだ。加えて、現在でもトレンチコートを語るうえで外せない映画となっている’42年公開の『カサブランカ』にて、名優ハンフリー・ボカートが着用した一着も再現。ともに語りどころのある男好みのスプリングコートである。
渡辺修身、鈴木泰之、蜂谷晢実、高橋絵里奈(清水写真事務所)、比嘉研一郎=写真 星 光彦、来田拓也、松田有記=スタイリング 髙村将司、いくら直幸、今野 壘=文