スニーカー世代を刺激する「一足触発」 Vol.18
2019.02.11
FASHION

知る人ぞ知るNIKEのスナックにまた足を運びたい…って何の話?

誰しも思い入れのあるスニーカーの1足や2足はあるもの。復刻ばやりの昨今、再び日の目を見たモデルも少なくないとはいえ、たいていはセピア色の想い出の中だ。いまだスポットライトを浴びていないそんな1足を勝手に復刻リクエスト!

丸っこくてボテッとした知る人ぞ知るスニーカー

今回はNIKE(ナイキ)のSNAK(スナック)をピックアップ。ズングリムックリなデザインが格好いいのだ。

ヴィンテージウェア業界で一目置かれる吉祥寺のスニーカーショップ「SKIT(スキット)」のオーナー・鎌本勝茂さんに、復刻を願う名作スニーカーを挙げてもらう本企画。

これまでの3回を振り返れば、一足を除いてすべてがNIKE(ナイキ)。そして今回もナイキが挙がったのだが、これまでとはちょっと趣きが違う。「SNAK(スナック)」──これはまさに“知る人ぞ知る”スニーカーだ。


スケーター少年の足元を支えた一足

NIKE(ナイキ)のSNAK(スナック)
日本人に多い、横幅が広めな足形に適した独自のフットスケープラストを採用している。ぽってりしたフォルムがいい。

「今から5〜6年前でしょうか。本当に久しぶりに履いている人を見かけました」と鎌本さんが話す「スナック」は、1996年にナイキがリリースしたスケートシューズだ。今や大人気のナイキSBが登場する前夜である。

「バスケ少年だった僕は高校生になるとスケートの世界にも開眼します。上手くなりたい一心で、お手頃なスケシューを何足も履き潰して腕を磨きました。そんなときに出合ったのが『スナック』。いざ履くとフィット感の良さもさることながら、太めのパンツに合う絶妙なフォルムがたまらなかった。気付けばプレイのときよりもタウンユースとして履くことが増えてました。結局、10年近く愛用したんじゃないでしょうか」。

控えめなMINI SWOOSHがシュータンとヒールに入る。

「スナック」がリリースされる少し前、’90年代中期はAIR WALK(エアウォーク)、ETNIES(エトニーズ)、éS(エス)、SIMPLE(シンプル)といったスケートブランドのスニーカーが存在感を高めた時代だった。この流れに呼応するようにADIDAS(アディダス)ものちのヴィンテージ市場で高値取り引きされる「ADIMATIC(アディマティック)」などの名作をリリース。そしてナイキの「スナック」が満を持して登場した。

「当時は空前のハイテクスニーカー・ブーム。後発だったこともあり、その印象はパッとしなかった、というのが正直なところです。ですが、今見るとその潜在能力は底知れない。ハネる可能性は十分ありますね。『スナック』にまた足を運べる復刻のニュース、首を長〜くして待ちたいと思います」。


PROFILE
鎌本勝茂●1978年青森県生まれ。高校卒業と同時に上京、いくつかの店でスニーカー販売を手掛け、2001年、吉祥寺に一号店をオープン。そのたしかな見識眼で多くのスニーカーファンを虜に。映画『スニーカーヘッズ』にも出演した。現在は大阪、仙台、福岡にも出店。


竹川 圭=取材・文

# ナイキ# スキット# スケートシューズ# スニーカー
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