まっとうな男にとって、メガネは最高に役立つファッション小物だ。なぜなら、視力を矯正するための道具であると同時に、顔の一部として、最も他人の目に映るアイテムだからだ。あるときはさらりと知的に装い、またあるときには強い個性を主張する。
そんなメガネを、今気になるトレンド感あるものから厳選。マンネリにならず新鮮な気分で新しい1年を迎えるために、新しいメガネに替えてみませんか?
高感度セレクトショップなどで取り扱われ、メガネ好きから再び熱視線が注がれているのがマツダである。パリコレでも活躍したDCブランド(懐っ)の代名詞でもあるニコルのデザイナーである故・松田光弘氏によって、1989年に設立されたブランドなのだ。
スチームパンク的な世界観をメガネに取り入れたデザインで’90年代に大ヒット。一時休止するも2011年に復活し、いよいよ創立30周年を迎える。一見ベーシックながらも、レイヤー構造や手の込んだ彫金が主張するこちらをピックアップ。
フロントから見ると、きわめてベーシックなボストンだが、実はレンズを囲うリムが2重構造の凝った仕様に。
アセテートフレームに彫金を凝らしたスターリングシルバー製テンプルのコンビ。こんな贅沢な素材と丁寧な仕事がブランドの特徴だ。
清水写真事務所=写真 石黒亮一=スタイリング 川瀬拓郎=文