まっとうな男にとって、メガネは最高に役立つファッション小物だ。なぜなら、視力を矯正するための道具であると同時に、顔の一部として、最も他人の目に映るアイテムだからだ。あるときはさらりと知的に装い、またあるときには強い個性を主張する。
そんなメガネを、今気になるトレンド感あるものから厳選。マンネリにならず新鮮な気分で新しい1年を迎えるために、新しいメガネに替えてみませんか?
どうもお利口さんなメガネばかりで退屈だ……。他人と被りたくない。そんなワガママオトコから、密かに支持を集めつつあるのがビッグシェイプのセルフレームだ。
ヒップホップにおけるカザール人気や映画『トレインスポッティング』のスパッドなど、’90年代前半にリバイバルヒットしたようなデザインが三たび復活の兆し。二度あることは三度あるとはよく言うが、服飾界の’90年代再評価につながっていると思えば納得。
もちろん、掛ける人の印象をガラリと変えてしまうほどインパクトがある劇薬だが、うまくハマれば最高に洒落ている。万人向けではないが見逃せない。
1970年代のヴィンテージにインスパイアされたビッグシェイプ。
細リムのため、意外にも馴染みやすいビッグシェイプ。’70年代のハービー・ハンコックのように、ファンキーな雰囲気もある。
極厚のセルフレームで、左右も天地幅もある強烈なスクエア型。レトロフューチャー的とも言えるこちらは、やはり’90年代を席巻したあのブランドのものだった。
こちらも’70年代に大ヒットしたツーブリッジのビッグシェイプ。個性派諸君、チャレンジすべし!
清水写真事務所=写真 石黒亮一=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 川瀬拓郎=文